第5回大学野球オータムフレッシュリーグが18日から3日間、草薙球場などで行われる。県外から東京六大学の明大など7大学、県内から3大学・7高校が参加する。大学生は原則として2年生以下の若手でチームを構成する。今秋県王者の静岡産業大は明大などと対戦。杉本陽哉内野手(1年)が加藤学園高時代の“相棒”撃破を誓った。
かつての仲間と真っ向勝負する。静岡産業大は今回、明大、東大と対戦。杉本にとって明大の植田颯斗外野手(1年)は加藤学園高時代のチームメートで、3年夏にはクリーンアップを組んでいた元相棒に当たる。「対戦するのは不思議な感じ。高校時代は頼りになる存在だったけど、今回は負けたくない気持ちがある」とライバル心をのぞかせた。
さらに明大には静岡高出身の146キロ右腕・高須大雅(1年)も在籍しており、対戦する可能性も十分ある。高校時代、公式戦での顔合わせはなく「いいピッチャーとやれるのは楽しみ」。六大学王者の中で次世代を担うと言われる剛腕撃破にも意欲を示した。
今秋は1年生ながら12試合に出場。二塁の定位置をつかみ、リーグ戦こそ2割3分5厘にとどまったが、東海選手権、三連盟王座決定戦で全試合安打を記録するなどしぶとい打撃を見せた。「金属から木になって最初は不安があったけど、対応できたことで自信になった」。授業の空きコマ時間に自主的にバットを振り込むなど、積み重ねた成果は着実に実りつつある。
1、2年生主体のチームとはいえ、東京六大学王者と“ガチンコ対決”できるのは今後への糧になる。「相手は同じ年齢だし、怖がることなくぶつかっていきたい」と強調した。
(武藤 瑞基)