女子バレーボール、アルテミス北海道の元日本代表・成田郁久美監督の新たな挑戦

スポーツ報知
10月の来季V参戦内定会見で選手と健闘を誓う成田監督(中列右から2人目)

 北海道のバレーボール女子クラブチーム・アルテミス北海道が10月、23~24年シーズンからのVリーグ参入が内定した。道内女子では初のV所属となるチームを指揮する成田郁久美(旧姓・大懸)監督(46)は、96年アトランタ、04年アテネ両五輪の代表、97年度には世界ベスト6、アジアベストプレーヤーにも選ばれた往年の名選手だ。

 成田さんを初めて取材したのは、旭川神居小6年生の時。全国小学生大会を道勢初制覇、大会後の特集取材で札幌から旭川に向かったが、現場でカメラが故障して出直した。撮り直しの際、おわびに「あんまん」持参したが、それをおいしそうにほおばってくれたのを懐かしく思い出す。

 当時から「将来は五輪代表」と夢を話していた。その後も取材を継続、旭川神居中3年の全国都道府県対校中学大会では、一つ下の佐々木みき(当時・室蘭御前水中2年)と共に大活躍、未来の日本代表を予感させた。旭川実高でもひたむきな取り組みで成長。全日本でも、173センチの“小さなエース”として活躍。海外の190センチ級アタッカーに硬軟自在の攻め、巧みなコース打ちで渡り合う姿を頼もしく思った。

 結婚後はリベロとしても活躍。「一球、一球の執着心は、だれにも負けない。絶対上げてやると、ボールに向かっていました」という信念は、現チーム指導にも反映されている。

 現役最後のシーズン中だった2011年3月11日に東日本大震災が発生。当時・パイオニア(山形)に所属していた成田さんは、仲間と避難所を訪ね体操指導を行ったり、学校への部活用具を届けるボランティアも経験。バレーを通した社会貢献活動への思いを強くしたという。

 アルテミス創設は2020年。コロナ禍で練習環境にも制約がある中、V参戦を実現した。「計画通りV参入が内定したのも、周囲の支援、応援があったから。新しい北海道ジュニア選手の受け皿となり、将来は五輪代表も送り出したい。バレーを通した地域の活性化を実現、恩返しをしたい」と意欲を燃やす。新たな挑戦を、今後も追い続けたい。(北海道支局・小林 聖孝)

スポーツ

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請
×