オリックス・大下誠一郎内野手が16日、大阪・舞洲の合宿所「青濤館」で契約更改交渉に臨み、100万円ダウンの800万円でサインした。「全てにおいて全然駄目だった。来年やるしかない。それだけです」と悔しさをにじませた。
プロ3年目の今季はキャリア最少となる5試合の1軍出場にとどまり、8打数2安打の打率2割5分、本塁打、打点もなかった。2軍でも71試合で打率2割5分4厘、2本塁打、15打点とアピールできぬまま1年が終わった。
チームは2年連続でリーグ制覇を達成し、26年ぶりの日本一にも輝いた。だが、チームメートの雄姿などはテレビでも見ていないという。「自分の出ていない試合は見ない。見る必要はないですね。(走攻守の)全てやらないとレギュラーを取れない。イチからやりたいと思う」。1年目に育成からはい上がった苦労人が再出発を誓った。