高嶋政宏、大森一樹さんを悼む「活動屋と今どきのクリエイターを合体させたようなスタイル」

スポーツ報知

 映画監督の大森一樹さんが12日午前11時28分、急性骨髄性白血病のため兵庫県西宮市の病院で死去したことが15日分かった。享年70歳。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は妻聖子(せいこ)さんで、後日「お別れの会」を開く予定。

 大森さんの訃報を受け、俳優・高嶋政宏が追悼した。

 以下コメント全文。

 あまりの突然のことに、ただただびっくりしました。僕のデビュー作「トットチャンネル」(1987年)のオーディションの時、まったく受かると思ってなかった僕はアメフトの練習のあと、なんの期待もせず、デカいバッグかついで行ったんですが「おまえ、他のヤツはジャケットとか着てきてんのにアメフトのジャージみたいなの着てきてオモロいな!」と言ってくれたのがいまだに忘れられません。

 その作品で幸運にも新人賞いただき、その夜の御祝いの食事会で僕がパリッと割ったバゲットの破片が飛んで行って事もあろうに監督のほっぺたにくっつき、「ヤ、ヤバい!!!」と僕が思ったその瞬間、なんと何食わぬ顔で監督が、その破片をパクッ!と食べたのにはホントに笑わせていただきました。デビュー当時はむちゃくちゃ優しく、それから年数が経つにつれて、グサッとショック受けるような言葉を投げかける、活動屋と、今どきのクリエイターを合体させたようなスタイルを昭和の時代からすでに確立していたすばらしい監督でした。御冥福を心よりお祈りいたします。

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