【2018年ロシア大会】フランスが2度目の優勝…19歳エムバペが王様ペレ以来、決勝戦での10代ゴール

スポーツ報知
2018年7月17日付け本紙

◆ロシアW杯 決勝 ○フランス 4(2―1、2―1)2 クロアチア ●(2018年7月15日・モスクワ)=観衆7万8011人=

 フランスが決勝では48年ぶりに4ゴールを挙げてクロアチアを4―2で下し、2度目の優勝を飾った。19歳の新星キリアン・エムバペ(パリSG)は後半20分、右足で勝利を確実にする4点目。10代の選手が決勝でゴールを決めたのは1958年大会で優勝したペレ(ブラジル)以来、史上2人目。最も活躍した21歳以下の選手に贈られる「ヤングプレーヤー賞」に選出された。最優秀選手「ゴールデンボール賞」にはクロアチアの主将MFモドリッチが選ばれた。

 敵陣を切り裂く19歳のスピードスターは、決勝の大舞台でも確かな足跡を残した。今大会最もブレイクしたMFエムバペが後半20分、有終の美を飾るゴール。左サイドを突破したDFエルナンデスからのパスを受け、ペナルティーエリア外から鋭く右足を振り抜く。抑えの利いた低い弾道のシュートをねじ込むと、右人さし指を立てて喜んだ。

 優勝を決定付けた4点目は、今大会で自身の4点目でもあった。決勝で10代の選手がゴールを決めるのは、1958年大会で優勝したペレ(ブラジル)以来、60年ぶり。19歳の新星は「気持ちの面で準備をしっかりしてきた。自分のベストを見せられた」と納得の表情。ペレ氏は試合後、自らのツイッターで「ようこそ。こんな風にキリアン(エムバペ)が私の記録に追いついてくるなら、そろそろ私も、スパイクの手入れでもしないとな」と冗談交じりにつぶやき、活躍を祝福した。

 前回大会でヤングプレーヤー賞に輝いたポグバが後半14分、チーム3点目。ポグバからスルーパスを受け、エムバペが右サイドを深く破ったことで生まれた。快足を飛ばす時、フランスに好機が訪れる。大会を通して世界に強烈なインパクトを与え、今度はエムバペがヤングプレーヤー賞に選出された。

 決勝の先発メンバーは平均年齢25・8歳の若さ。その象徴ともいえるのが、プラティニやジダンという名選手が背負った「10番」を引き継いだ19歳だ。20年前の歓喜から約5か月後に誕生した快足アタッカーは、初Vに貢献したジダンと同じくアルジェリアにもルーツを持ち、多民族国家フランスの希望の星でもある。

 土砂降りの雨の中行われた表彰式。黄金のトロフィーにキスをして喜んだが、「まだスタートに過ぎない」。デシャン監督がアルゼンチン代表FWメッシやポルトガル代表FW、C・ロナウドに匹敵する才能の持ち主と太鼓判を押すFWの物語は、始まったばかり。ヤングフランスの象徴的な存在が黄金時代へと導く。

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