「飛ばしたい」―。そう思って大きなスイングをしようとしてませんか。実はこの意識は大きな間違い。スイングが大きくなればなるほど、トップで右肘が開き、アウトサイドイン軌道になり、スライスして飛ばない上に曲がります。今回のテーマはミート率。球をクラブの芯に当てるための意識改革をレッスンします。
まずはスイングアークという言葉を覚えてください。左腕の長さ+クラブの長さがスイングアーク。この長さを最大に生かしてスイングすることで、遠心力が高まり、より遠くへ飛ばすことができます。
ここでよく勘違いをしているのが、大きなトップにすれば大きなスイングアークになると思っている人が多いこと。トップを大きくすればするほど、クラブ軌道の再現性は低下するので、ミート率は安定しません。
飛ばない、曲がると悩んでいる生徒に私が教えていることは、腰から腰の高さで振るハーフスイング。ハーフスイングでも左腕とクラブの長さはフルスイングと変わりませんよね。実際にハーフスイングでショットしてみてください。振り幅が小さい分、球をしっかりとミートできています。これでフルショットの80%ぐらいは十分に飛びます。しかも曲がらない。
ハーフショットでミートできるようになれば、次はスリークオーターショット。肩から肩の高さでのショットを練習しましょう。写真や動画でスリークオーターショットを見てみると、思いのほかトップ位置が高くなっていることが分かります。実はこの意識で十分。飛距離、方向性で悩んでいる人は、ハーフスイングからスリークオーターショットでミート率をアップさせることを意識してください。飛距離、スコアともに改善されるはずです。(11月22日配信予定の次回はスライスの原因と対処法です)
◆北添 恵理(きたぞえ・えり)1997年7月29日、大阪府生まれ。25歳。父親の影響で7歳からゴルフを始める。ゴルフの名門・大院大を卒業後、PGAティーチングプロの資格取得。「みなさんの悩みに寄り添う」をモットーに、「BUZZ GOLF レッスンスタジオ 六甲道」(TEL078・842・3737)で毎週金曜日にレッスンを行っている。