駒大2年の吉本真啓が3位 箱根駅伝メンバー入り前進も「青学大に負けて悔しい」…世田谷ハーフ

スポーツ報知
世田谷246ハーフマラソンで3位に入った駒大2年の吉本真啓(カメラ・太田 涼)

◇第17回世田谷246ハーフマラソン(13日、東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場発着=21・0975キロ)

 駒大・吉本真啓(まひろ、2年)が1時間3分31秒で3位に入った。スタートから先頭集団を走り15キロまでは、連覇を狙った青学大・田中悠登(2年)と日本人トップの座を争った。だが、15キロ過ぎの上り坂で田中のスパートについていけず、ケニア人留学生のピーター・カマウ(国士舘大2年)、田中に続く3位となった。

 ゴールと同時に吉本は悔しがった。「悔しいです。自分の課題だった15キロから離されて。最低限の走りはできましたが、やっぱり前に青学大の選手がいるというのが。ライバルに負けてしまって悔しいですね」。初のハーフマラソンで、強い日差しと気温20度近い暑さの中で出した好記録への達成感よりも、来年1月の箱根駅伝で優勝を争うライバルとなる青学大の田中に、27秒競り負けた自分を許せなかった。

 夏合宿での走り込みを経て9月以降頭角を現し、学生3大駅伝デビューを目指してきた吉本は10月の出雲駅伝は、登録メンバー10人には選ばれたが出番なし。11月の全日本大学駅伝は、3区に登録されたが当日変更で走れなかった。「全日本と出雲でメンバーを外れて、補欠で。調子は良くて、全日本は走れるかなと思って悔しかったですけど。チーム内にまだ他にも強い選手が沢山いるので、走れなかったですね」と振り返った。この日は、箱根駅伝のメンバー選考にかかわる大事なレースだった。「大八木監督からも『箱根駅伝を走るなら、青学大の速い選手もたくさん(世田谷ハーフには)出るから、その選手たちにしっかりついていって勝ち切れ』と言われていました」と明かした。

 出雲駅伝は駒大が9年ぶり4度目の優勝も、全6区間で2年生は1人も走れず。全日本は、5区で今季成長著しい篠原倖太朗(2年)が区間2位の好走で大会3連覇&15勝目に貢献した。その翌日から吉本はポイント練習を行い、箱根メンバー入りへの第一歩を記した。「僕らの学年は篠原任せになっているので。ここで自分が、箱根のメンバーに絡んでいけるようにしたいんです。下りが得意なので、箱根では下りのある区間を走りたい。補欠のままでは意味がないのでやっぱり走って、3冠メンバーになりたいですね」と激しい箱根駅伝10区間のメンバー争いへの強い思いを口にした。

 20日の1万メートル記録挑戦競技会(国立競技場)にも出場予定だ。「監督からは『28分40~50秒くらいで』と言われているので、可能であればそれ以上いきたいですね」と、吉本は29分18秒20の自己ベストの大幅更新で猛アピールする考えを語った。

 レースを見守った大八木弘明監督は「吉本はスピードはついたんですが、スタミナがまだ足りていない。目標の3番以内は良かったんですが、青学大の同級生に負けているのがね。(青学大の田中は)去年も優勝している選手だから、食らいついていって勝負しないと。9月の合宿ではよく走れていましたが、まだメンタル的なタフさが足りませんね」と評価した。

 吉本の箱根駅伝メンバー入りについては「今のところは(登録メンバーの)16人には入るでしょうけど、(出走する)10人にはまだね。これからの合宿で、どれだけレギュラー連中ときちんと一緒に練習できるかですね。今うちは1、2年生が強いですから」と今後のレースや練習で好結果でのアピールを求めた。

 駒大は出雲、全日本はエースで世界陸上1万メートル日本代表の田沢廉(4年)、3種目の高校記録を持つスーパールーキー・佐藤圭汰(1年)らの活躍で大会新記録での圧勝劇だった。とはいえ、学生3大駅伝歴代最多26勝を誇る名将は、史上5校目の3冠獲得のかかる箱根に向けては表情を引き締めている。「出雲、全日本はうちはミスがないから勝てました。でも、箱根ではミスをしたら負けますよ。ここからです。しっかりと考えていかないといけない」と、メンバー選考と区間配置は例年よりもより一層、慎重に各選手の状態を見極めて進めていくことを表明した。

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