青学大の田中悠登、世田谷ハーフマラソンで日本人トップ 原晋監督「箱根駅伝は史上最少差の接戦になる」

スポーツ報知

◆世田谷246ハーフマラソン  (13日、東京・世田谷区駒沢オリンピック公園陸上競技場発着=21・0975キロ)

 国士舘大のケニア人留学生ピーター・カマウ(2年)が1時間2分43秒で優勝。青学大の田中悠登(2年)が1時間3分4秒で日本人トップの2位になった。田中は昨年、1時間2分38秒で優勝。箱根駅伝出場校の多くの選手が出場する中で、2年連続の快走となった。「昨年は気がついたら優勝していた。今年は優勝を狙って走りました。2位でしたけど、日本人トップを取れて、昨年よりも力がついていることを実感できました。タイムも昨年より悪いですけど、昨年は寒くてコンディションが良かった。きょうは暑くて厳しいコンディションでしっかり走れたと思います」と田中は冷静に話した。

 昨季、ルーキーだった田中は今大会で快走した後、調子を落として箱根駅伝の出場を逃した。「ここからさらに調子を上げて箱根駅伝では8区を走って優勝に貢献したい」と意欲的に話した。原晋監督(55)は「2年生になって田中は体力がついています。今季はしっかりレギュラーになるでしょう」と高く評価した。

 青学大ではハーフマラソン初出場のルーキーの塩出翔太が1時間4分14秒でチーム内2位、総合9位と踏ん張った。1時間4分15秒で同タイムだった10位の堀颯介(明大)、11位の伊藤蒼唯(駒大)に競り勝ち、1年生ではトップ。「残り200メートルで2人(堀、伊藤)と並んで競技場に入りました。2人が1年生だと知っていたので、絶対に勝つ、と思って走り切りました。特に駒大の伊藤君には勝ちたかった。タイムは納得していませんが、原監督には『順番も大事にしよう』と言われていたので、同じ1年生に勝ちきったことはよかったです」と充実の表情で話した。

 学生3大駅伝初戦の出雲駅伝(10月10日)4位、同第2戦の全日本大学駅伝(11月6日)3位で、いずれも優勝した駒大に完敗した青学大は、同最終戦の箱根駅伝(来年1月2、3日)に向けて着実に巻き返しの態勢を整えている。

 同日に行われた宮古サーモン・ハーフマラソン(岩手・宮古市)でも非公認コースながら太田蒼生(2年)が1時間3分5秒で2年連続優勝を飾った。前回の箱根駅伝ではルーキーながら3区で2位と好走した太田が今季、長い故障に苦しんでいたが、ようやく実戦復帰を果たした。「太田はセンス、潜在能力が抜群。太田の復活は大きい」と原監督は評した。先週の全日本大学駅伝2区で区間16位とブレーキして11人に抜かれた白石光星(2年)は中6日で急きょ宮古サーモン・ハーフマラソンに出場し、1時間4分2秒で5位。「白石の力はこんなものではありません。しっかり、練習を積んで、次はMARCH対抗戦(25日)の1万メートルで結果を出してほしい」と原監督は期待を込めて話した。

 8区間106・8キロの全日本大学駅伝では駒大に3分59秒の大差をつけられたが、全10区間が20キロ超の箱根駅伝では選手層の分厚い青学大にも逆転のチャンスが残る。前回の箱根駅伝では大会新記録で圧勝した原監督は「今までなら、これだけ戦力が整えば箱根駅伝で勝てるという手応えがありましたが、今回は本当に駒大が強いので、全く読めません」と慎重に話した。その上で、50日後に迫った大一番の行方について大胆に予想した。

 「1区間でもミスしたチームは優勝できない。ミスがなければ青学大と駒大の一騎打ちになる。しかも、史上最少差の接戦になるでしょう」

 過去98回の箱根駅伝で優勝と2位の最少差は、2011年大会の21秒(優勝・早大、2位・東洋大)。原監督は歴史的決戦に備えている。

 世田谷246ハーフマラソンの上位成績は以下の通り。

〈1〉ピーター・カマウ(国士舘大2年)1時間2分43秒

〈2〉田中悠登(青学大2年)1時間3分4秒

〈3〉吉本真啓(駒大2年)1時間3分31秒

〈4〉イエゴ・エバンス(サンベルクス)1時間3分40秒

〈5〉横山魁哉(創価大4年)1時間3分57秒

〈6〉小林亮太(東洋大2年)1時間4分5秒

〈7〉中園慎太朗(法大4年)1時間4分12秒

〈8〉漆畑瑠人(明大4年)1時間4分13秒

〈9〉塩出翔太(青学大1年)1時間4分14秒

〈10〉堀颯介(明大1年)1時間4分15秒

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