西山朋佳女流二冠が女流名人リーグで里見香奈女流五冠を下す 女流名人初挑戦へ大きく前進

スポーツ報知
里見香奈女流五冠に勝利した西山朋佳女流二冠

 大阪・関西将棋会館で11日に指された第49期岡田美術館杯女流名人リーグ(主催・報知新聞社、特別協賛・ユニバーサルエンターテインメント)8回戦で、西山朋佳女流二冠=女王、女流王将=が里見香奈女流五冠=白玲、清麗、女流王座、女流王位、倉敷藤花=を136手で破った。リーグ6勝1敗の首位で並んでいた両者の直接対決を制し、7勝1敗となった西山は最終9回戦を前に単独トップに躍り出た。

 対局前、目をつむり向かい合う里見と西山。同じ対局室で白玲戦・女流順位戦C級に臨む女流棋士たちの視線はちらりちらりと注がれる。2人が作り出す厳かな空気が対局場全体に染みこんでいった。

 タイトル保持者同士の8回戦は、西山が「大一番だったと思っています」と言うようにリーグ戦のひとつ山場だった。勝者が決まったのは15時55分。西山は「難解な勝負が続いていたので終盤入り口あたりは少し自信がなかった」と振り返った。

 この対局で、8回戦まですべての結果が出そろった。9回戦を待たずして、香川愛生女流四段、加藤圭女流二段、山口恵梨子女流二段、北村桂香女流初段のリーグ陥落が決まっている。

 一方、挑戦権争いは最終局まで持ち越された。7勝1敗で首位の西山が9回戦で山口恵梨子女流二段に勝てば単独首位で伊藤沙恵女流名人への挑戦を決める。西山と山口は今期リーグでの勝ち星の数に差はあるものの、過去の対戦成績は西山の0勝2敗。「山口さんとは昨年は女流Abemaトーナメントでも仲良くさせていただいて、人間的に尊敬する先輩ですが、最終日は盤上に集中して頑張りたいと思います。女流名人戦は格式がある。一度、タイトル戦に出たい気持ちは強いです」と気を引き締めた。

 西山が敗れた場合、最終局でぶつかる里見と鈴木環那女流三段の勝者のプレーオフに。また同じ2敗で並んでいる上田初美女流四段も勝てば、3人によるプレーオフとなる。前期、伊藤に奪取されるまで女流名人12連覇を達成した里見は「引き続きコンディションを整えて、目の前の対局に力を尽くせればと思います」と挑戦へ負けられない戦いに臨む。

 最終戦は21日、東京・将棋会館で一斉に行われる。(瀬戸 花音)

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