【舞いあがれ！】パイロットの夢は「ぜいたくな悩み」なのか　貧しい久留美と仕事に追われる貴司は…

　女優の福原遥がヒロインを務めるＮＨＫ連続テレビ小説「舞いあがれ！」（月～土曜・午前８時）の第２９話が１０日、放送された。スワン号の記録飛行を終え、舞（福原）は新たな夢を見つけたが…。（以下、ネタバレがあります。ご注意ください）

　３年生が抜けた新生なにわバードマンのパイロット目指し、舞はトレーニングを続けていた。しかし、体力測定の結果選ばれたのは由良（吉谷彩子）。琵琶湖の空を飛んだ時の気持ちが忘れられず、空を飛ぶことに魅了された舞は、旅客機のパイロットになる夢を抱いた。

　パイロットになるには、養成学校に通わなければならない。自宅で母のめぐみ（永作博美）に打ち明けようとしたが、勇気が出ず伝えることができなかった。

　幼なじみの久留美（山下美月）と貴司（赤楚衛二）を集め、「パイロットになりたいねん。パイロットの養成学校目指してんねん」と告白。親にはまだ伝えてない旨を話し「言おう言おうと思ってんねんけど…。どない言うたらええか…」と悩む。すると久留美は「またぜいたくな悩みやなあ」とチクリ。複雑な表情を浮かべる舞に、貴司は「舞ちゃん、ホンマの自分を見つけたんやなあ。うらやましいわ」と口にした。

　久留美は幼いころに両親が離婚。父と暮らし、実業団のラグビー選手だった父・佳晴（松尾諭）がけがで失職したせいで今も経済的に苦しい生活を送っている。この日の放送では、久留美の母から手紙が度々届いていることが明らかになった。また貴司は、システムエンジニアとして働いている会社から呼び出しの電話があり、電話口で上司から「はよ会社戻れ！」と罵倒されていた。

　それぞれが事情を抱えた３人の関係に、ファンは苦悶。「くるみちゃんの悩みの前に舞の悩みは確かにぜいたくよね。やりたいことに取り組める環境にいる舞をどんな気持ちで受け止めてるんだろう…。仕事で追い込まれてるたかし君に夢を語り続ける舞はどんな存在なんだろう…。幼なじみ３人が子どもの頃のままでは居られない関係になっていくのかな…」「家が裕福でなくて、子供の頃から苦労してるくるみちゃん。仕事が苦しくても言えない貴司君。舞ちゃんは、そういうのに恵まれて過ぎて、『ぜいたくな悩み』。舞ちゃん、人の気持ちを推し量るのが上手いはずよね？」「くるみちゃん、大人になってから明るくなって世渡り上手になったなーって思って見てたんだけど、今日の放送で舞ちゃんに『ぜいたくな悩みやな』と言い捨てるくるみちゃんを見て、子供の頃のクールなくるみちゃんの雰囲気を感じた」などの感想が寄せられた。