高見泰地七段、藤井聡太竜王の攻めの香車が勝利を呼んだ…竜王戦七番勝負第4局

スポーツ報知
竜王戦七番勝負第4局で広瀬章人八段(右)に勝ち、対局を振り返る藤井聡太竜王(写真提供・日本将棋連盟)

 将棋の第35期竜王戦七番勝負第4局が9日、京都府福知山市の「福知山城天守閣」で8日から指し継がれ、藤井聡太竜王(20)=王位、叡王、王将、棋聖=が挑戦者・広瀬章人八段(35)を先手番の95手で破り、開幕黒星から3連勝した。午後3時21分の終局は、藤井の2日制の七番勝負のタイトル戦では最も早い決着となる完勝劇。連覇&初防衛に王手をかけた。第5局は25、26日に福岡県福津市の「宮地嶽神社貴賓室」で指される。今回の一局を観戦した高見泰地七段に藤井竜王の勝利について聞いた。

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 本局は第1局で広瀬さんが勝った内容を覆すような藤井さんの終始快勝でした。

 印象に残ったのは59手目の▲2七香。従来は▲6九香と香車を受けに使う例が多かった中、香車を攻めの2筋、飛車の前に打つ前向きな指し方で2筋突破し、勝ち切りました。この手が勝因だったと思います。

 また、60手目△3六桂がうまく生きなかったのは広瀬さんの誤算だったのかもしれません。△3六桂は金取りプラス、66手目の封じ手で△2八歩と打って飛車を止めることができるので自玉への攻めを緩和する意味もあったが、少しうまくいかなかった。封じ手は「飛車を止められたうれしい!」というよりは飛車を止めるために歩を打たされたせいで、二歩はできないので2筋の▲2四香が止まらなくなってしまったという思いが強いと思います。

 封じ手の局面では形勢を示すAIの判断はあまり離れてないんですが、すでに粘りが利きにくく、複雑化させるのも難しい状況だったことが終局時間の早さにつながりました。シンプルで一直線で行けば勝ち切れる局面に藤井さんがうまく持っていった。スピーディーに勝ちにつなげる藤井さんのゲームメイキングのうまさが出て、広瀬さんとしても逆転を狙うのが難しい将棋になってしまいました。(談)

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