◆東京六大学新人戦第3日 ブロックB▽明大13X―6東大=8回コールド(9日・神宮)
前日、23安打16得点で慶大を7回コールドで下した東大打線は、この日も活発な攻撃を展開。1回表に2点を先取し、4回表まで4―2とリードした。その後、投手陣が崩れて連勝は逃したものの、4―11とコールド寸前だった7回表に2点を返すなど、明大投手陣を脅かし続けた。
2試合で計30安打22得点。7打数6安打と脅威的な数字を残す1番・酒井捷(すぐる)中堅手(1年=仙台二)を筆頭に、若い力が強打・東大を印象付けた。スタンドで見守った井手峻監督(78)は「135キロ程度のボールをしっかり振れるようにする練習が生きている。練習の方向性は間違っていないということ。さらに球速を上げても対応できるようにしたい」と納得の表情。同じくネット裏で視察した明大・田中武宏監督(61)は「打つべき球をちゃんと打っていた」と感想を口にした。迷いなく、甘いボールを正確にとらえる。そのスイングは自信に満ちていた。
2回表にソロ本塁打を放った松原周稔(あまね)右翼手(2年=土佐)は、つながる打線のポイントに初回の攻撃を挙げる。「チームのテーマは初回の先制点。慶大戦もそうですが、1回に点を取り、いい流れに乗って実力以上のものが出せている」と話した。
10日の3、4位決定戦では、2試合で失点5と安定した投手力を誇る法大と激突する。成長した打線の力をはかるには、格好の相手だ。