【大学野球】東大が23安打16得点で慶大にコールド勝ち 先発・平田はラーメンで球速15キロアップ

スポーツ報知
慶大を6イニングを3失点に抑えた東大・平田康二郎(カメラ・今成 良輔)

◆東京六大学 新人戦第1日 Bブロック▽東大16―6慶大=7回コールド=(8日・神宮)

 東大は先発全員安打の23安打16得点で慶大を圧勝し、16―6でコールド勝ち。同校の2桁安打は史上初で16得点は同校史上最多となった。先発した右腕・平田康二郎投手(2年=都立西)は6回8安打3失点(自責1)と試合を作った。

 最速142キロの平田は、意外な方法で球速を上げることに成功した。一年の浪人を経て東大野球部に入部。浪人時代は勉強に全集中で、運動は息抜きの散歩のみだったという。そんななか、夜中まで予備校で勉強に励み朝・昼・晩の食事に加え、週4で家系ラーメンを食べていた影響から体重が10キロ増。その結果、1年間野球から離れていたにも関わらずパワーが付き、投球時に出力が出せるようになった。他にも可動域が広がったことも加わり球速は15キロアップ。力強い直球を身につけ、打線を封じた。「ずっと六大に憧れはあって目指すなら東大だと思っていました」と平田。「1つ勝つだけでも大きい。自分たちの力を全部出せてよかった」と憧れの東大での勝利をかみしめた。

 打っては、1番の酒井捷中堅手(1年=仙台二)が5打数4安打1四球とリードオフマンとしてチームをけん引。5回無死一、三塁からは右前に貴重な追加点となるタイムリーを放ち「これまで調整してきたことが打撃として形になった」と話した。試合前日までにリーグ戦に出場していた相手投手の特徴を研究し、準備万端で臨んだ試合。「練習試合を含めてもこんなに打撃がつながったのは初めて」と振り返り「(23安打は)出来過ぎかな」とはにかんだ。

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