柔道男子73キロ級五輪V2の大野将平、来月GS東京出場の意向明かす「責任果たしたい」

汗をぬぐう大野将平(カメラ・谷口 健二)
汗をぬぐう大野将平(カメラ・谷口 健二)

 柔道男子73キロ級で五輪2連覇の大野将平(30)=旭化成=が8日、練習拠点の奈良・天理大で取材に応じ、12月3日のグランドスラム(GS)東京大会に出場する意向を初めて明かした。「(代表に)選ばれたというのは求められている証拠。それに応えたい」と語った。2連覇した昨夏の東京五輪後、実戦への出場は4月に体重無差別で争われた全日本選手権のみ。自身の階級では出場していなかった。

 大野は東京五輪後、24年パリ五輪を目指すかどうかについては慎重な姿勢を示している。出場予定だった6月のGSウランバートル大会もコンディション不良のため欠場。10月末の代表発表時、全日本男子の鈴木桂治監督は「金メダルに近い」と選出理由を示した上で、出場意思は確認していない状態だと語っていた。

 ただ、実戦復帰の場を定めた大野はすぐに動き出していた。東海大に出稽古に出向くなど刺激を受けながら、この日も約2時間、強度の高い練習をこなした。「期待値は理解しているし、応えられるパフォーマンスを作らなきゃいけない。責任を果たしたい」と覚悟を示した。五輪連覇の絶対王者が、まずは新たな一歩を踏み出す。(林 直史)

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