◆東京六大学 新人戦第1日 4ブロック▽立大9―7早大(8日・神宮)
立大は6―7の7回2死二、三塁から7回の守備から途中出場の戸丸秦吾捕手(2年=高崎健康福祉大高崎)が、左翼席へ逆転3ランを放ち9―7で勝利。両チーム合わせて19安打の乱打戦を制した。
戸丸は「みんながつないでくれたので自分もつなげようと。体が勝手に動いていました」と内角高めの直球を振り抜くと全力疾走。「感触はよくなかった」と振り返ったが、チームを救う一発となりチームの勝利を引き寄せた。
今秋のリーグ戦ではベンチ入りを果たし、楽天からドラフト1位指名された最速157キロ右腕・荘司康誠投手(4年=新潟明訓)とバッテリーを組んだ。以前までは、変化球を中心にリードをしていたが、荘司の力強い直球を受けたことで「まっすぐがいいと変化球がいきる」と直球の重要性を実感。シンプルな配球ができるようになったと振り返った。
リーグ戦の最終戦を終え帰寮すると、山田健太主将(4年=大阪桐蔭)から「おまえがしっかりやっていかないとダメだぞ。頑張れよ」とエルボーガードとフットガードを譲り受けたという。早速この試合で使用し、期待に応える3ランを放ち「健さんの力です」と笑顔を見せた。「3年生になるので引っ張っていかないといけない」。主将の思いを胸に決意を込めた。