歌舞伎俳優の市川海老蔵改め13代目市川團十郎白猿が7日、自身の襲名披露と長男・8代目市川新之助の初舞台となる歌舞伎座「十一月吉例顔見世大歌舞伎」(28日千秋楽)が初日を迎えた。11、12月の2か月にわたる歌舞伎座での襲名披露が幕を開け、来年以降は各地方を巡り24年秋まで続く。
歌舞伎界最高峰の大名跡が9年ぶりに復活。歌舞伎座には「満員御礼」の幕が掲げられた。昼の部は「祝成田櫓賑(いわうなりたこびきのにぎわい)」「外郎売(ういろううり)」「勧進帳(かんじんちょう)」。夜の部は「矢の根(やのね)」「口上(こうじょう)」「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」となっている。
團十郎が演じる「勧進帳」の弁慶、「助六由縁江戸桜」の助六のほか、新之助が史上最年少の9歳で「外郎売」の外郎売実は曽我五郎を演じることも注目されている。