最終決戦の箱根駅伝も駒大が優勢 箱根巧者の青学大、勢いのある国学院大もチャンスあり

スポーツ報知
1位でゴールする8区の駒大・花尾恭輔(カメラ・義村 治子)

 ◆学生3大駅伝第2戦 ▽全日本大学駅伝(6日、名古屋市熱田神宮西門前スタート、三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前ゴール=8区間106・8キロ)

 王者の駒大が1区から8区まで盤石の走りで5時間6分47秒の大会新記録で圧勝した。全日本大学駅伝で3連覇&最多15勝目。学生3大駅伝今季初戦の出雲駅伝(10月10日)に続いて完勝した駒大は3大駅伝最多の26勝目(箱根駅伝7勝、全日本大学駅伝15勝、出雲駅伝4勝)。大学駅伝界の王者は箱根駅伝(来年1月2、3日)でチーム初の3冠を目指す。

 3分21秒差の2位は駒大出身の前田康弘監督が率いる国学院大。出雲駅伝に続いて師弟コンビのワンツーフィニッシュとなった。今年の箱根駅伝を制した青学大は、優勝した駒大と3分59秒差の3位だった。

 出雲路と伊勢路で他校を圧倒した駒大が、学生3大駅伝最終戦にして最高峰の箱根駅伝でも優位に立つ。

 全10区間が20キロ超の10区間217・1キロの長丁場。文字通り“山あり谷あり”の箱根駅伝で問われるのは総合力だ。「エース」「山」「選手層」「ロード適性」。そして、各チームの「持ち味・強み」も問われる。

 1~4区の序盤でレースの流れを引き寄せるのが「エース」。エースの前後を固める2番手、3番手の準エースの実力も重要だ。上りの5区、下りの6区。「山」の特殊区間はスペシャリストが必要。特に競技時間が最も長い5区は勝負の行方を大きく左右する。復路のつなぎ区間では分厚い「選手層」が求められる。トラックの5000メートル、1万メートルの持ちタイムが良くても「ロード適性」がなければ、箱根路で勝ち抜くことはできない。

 駒大は、すべての要素で不安がない。エースとして田沢廉(4年)が君臨する。スーパールーキーの佐藤圭汰もエース級の力を持つ。出雲駅伝6区区間賞を獲得した鈴木芽吹(3年)は出雲駅伝後に故障したが、幸い軽症。田沢は「芽吹は箱根駅伝には絶対に間に合いますよ」と断言する。山上り5区には前回区間4位の金子伊吹(3年)を擁する。ハーフマラソンで1時間40秒の日本人学生最高記録を持つ山野力主将(4年)、安定感抜群の花尾恭輔(3年)ら人材は豊富。全日本大学駅伝4区で区間賞を獲得した山川拓馬(1年)ら新戦力も台頭した。3冠へ視界は良好だ。

 駒大を追うチームは、やはり前回覇者の青学大。エースの近藤幸太郎(4年)は駒大の田沢に匹敵する力をつけた。原晋監督は「5区、6区には自信があります」と豪語する。最大の強みは分厚い選手層だ。「主力の岸本大紀(4年)、中村唯翔(4年)を前回と同様に復路に回せる」と指揮官は言う。箱根駅伝にぴったりと調子を合わせる巧者ぶりも大きな武器となる。

 国学院大は前田康弘監督が絶対の自信を持つ「4本柱」を軸に戦う。今季開幕戦の出雲駅伝4区区間賞の中西大翔主将(4年)、昨季の全日本大学駅伝8区区間賞&今年5月の関東学生2部ハーフマラソン優勝の伊地知賢造(3年)、3月の全日本学生ハーフマラソン優勝の平林清澄(2年)、2月の全日本実業団ハーフマラソンで日本人学生歴代2位と好走した山本歩夢(2年)は他校のエースと互角以上の力を持つ。全日本大学駅伝5区区間賞の青木瑠郁(1年)ら選手層も厚みを増しつつある。

 駒大が本命。対抗が青学大と国学院大。エースの吉居大和(3年)を中心に前回5区6位の阿部陽樹(2年)、同6区5位の若林陽大(4年)と山区間に人材をそろえる中大も1996年以来、26年ぶりの優勝のチャンスがあるだろう。さらに順大、創価大も流れに乗れば優勝争いをする力を持つ。東洋大は「2区名人」の松山和希(3年)、東京国際大は箱根駅伝2区と3区の区間記録を持つイェエゴン・ヴィンセント(4年)の復調が鍵となる。

スポーツ

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請
×