J2町田の元北朝鮮FW鄭大世が引退会見…「次の舞台は韓国で芸能活動」

FW鄭大世
FW鄭大世

 今季限りで現役引退を表明したJ2町田の元北朝鮮代表FW鄭大世(チョン・テセ、38)が6日、引退会見を行った。06年に川崎に入団してからの現役生活を振り返り「色んな人に出会って、支えられて、17年のサッカー人生を完結することができました。30歳を過ぎてからずっと引退する理由を考えていた。こんな自己中心的でエゴイストで、めちゃくちゃな人間に関わってくれて、ありがとうという言葉を伝えて現役生活を終えたいと思います」と感謝した。

 愛知県出身で、朝鮮大学校から06年に川崎入団。ボーフム、ケルン(ドイツ)、水原三星(韓国)を経て15年に清水に加入し、16年にJ2得点王(26点)に輝いた。新潟を経て昨季から町田に移籍。今季は34試合で6得点だった。

 「今年は契約満了の年だったので、シーズン始まる前に2ケタ得点取れなかったらやめると決めていました。結果6得点だった。契約満了になった瞬間に心がすっきり決められた。ここで引退するのが美しいと思い、引退を決意しました」

 07年にデビューした北朝鮮代表では、10年南アフリカW杯に出場するなど国際Aマッチ33試合15得点。プロ17年間で公式戦519試合176得点を挙げた。

 「印象に残っているのは3試合。1つは川崎時代にJ1初ゴールを決めた鹿島戦(カシマ)。自分の中でキャリアが始まったと思える試合でした。もうひとつは、南アフリカW杯出場を決めたサウジアラビア戦。1番の成功体験でしたし、最後まで最終予選戦って、サウジアラビアで出場を決めたときの喜びはなかったですね。あとは16年に清水エスパルスが昇格したときの成功体験ですよね。どれぐらいの量が出たかなというぐらい泣きました。本当良く泣いたサッカー人生でした」

 今後については、韓国で芸能活動を行う予定。解説者などサッカーの仕事もやりたい意向を持っている。

 「韓国で芸能活動をするのが次の舞台。元々、以前に清水にいる時にCMにも出たことがあって。韓国はスポーツ選手が出やすい環境で、基本はバラエティーになると思います。日本でも解説とかサッカーに関わることもやりたいと思っています。韓国に拠点は移しますが、月1、2回は日本に戻ってきたいと思っています。5年をめどに韓国で活動した後は、その後はサッカーの監督をやりたい。選手の心に寄り添っていく監督になりたいですね」

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