11月6日の東京9R・百日草特別(2歳1勝クラス、芝2000メートル=9頭立て)は、3番人気のキングズレイン(牡、美浦・手塚貴久厩舎、父ルーラーシップ)が2連勝を飾ってオープン入りを果たした。15年のローズSを制したタッチングスピーチを母に持つ血統。勝ち時計は1分59秒7(良)。
内の2番枠からスタートを決めて、そこから馬群の内で折り合って運んだ。4角3番手から手応え良く直線を向くと、スムーズに加速して坂の途中で先頭に躍り出た。最後は外からロードプレイヤーが追い上げてきたが、1馬身半差をつけて完封した。
初コンビだったルメール騎手は「終始手応えが良くて、しっかりと反応してくれた。ストライドが大きくて、いい脚を使ってくれた。まだ伸びしろがある。2000メートル以上でもやれるし、上(のクラス)にいってもやれる」と、満足げに勝利をかみ締めた。
手塚調教師は「札幌と函館の時は馬場も悪かったし、体調もひと息だった。今回もそんなに目いっぱいやってなくて、線の細さや緩さはあるが、筋肉がつききっていないなかで、これだけのパフォーマンスを出せた。いい線いきますよ」と笑顔。昨年は後に京成杯を勝ったオニャンコポン、一昨年はG1馬エフフォーリアが勝った“出世レース”を制し、将来性に大きな期待を膨らませた。