駒大が圧勝で全日本大学駅伝3連覇&3大駅伝26勝目 箱根駅伝に向けて3冠王手

スポーツ報知
1位でフィニッシュする8区の駒大・花尾恭輔(カメラ・義村 治子)

◇学生3大駅伝第2戦 全日本大学駅伝  (6日、名古屋市熱田神宮西門前スタート、三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前ゴール=8区間106・8キロ)

 王者の駒大が1区から8区まで盤石の走りで圧勝した。全日本大学駅伝で3連覇&最多15勝目を飾った。学生3大駅伝今季初戦の出雲駅伝(10月10日)に続いて完勝した駒大は3大駅伝最多の26勝目(箱根駅伝7勝、全日本大学駅伝15勝、出雲駅伝4勝)。大学駅伝界の王者は箱根駅伝(来年1月2、3日)でチーム初の3冠を目指す。

 強い。強すぎた。駒大の大八木弘明監督は前日の会見で優勝確率を問われると「ミスさえなければ80~90%」と明言。その言葉を超えるような勝ちっぷりだった。

 1区(9・5キロ)で4年目にして学生3大駅伝デビューの円健介が首位の大東大と19秒差の区間4位と手堅くスタートした。

 スピードランナーがそろった2区(11・1キロ)ではスーパーエース佐藤圭汰が出雲駅伝に続いて快走した。同タイムでスタートした創価大の葛西潤(4年)ともに首位浮上。中継所手前で葛西に1秒差をつけられ、区間賞も1秒差で譲ったが、堂々の区間新記録の区間2位。一方、ライバルの青学大の白石光星(2年)は区間16位と大苦戦した。結果的に2区の佐藤と白石のタイム差(2分19秒)が駒大と青学大の明暗を分けた形になった。

 3区(11・9キロ)で主将の山野力(4年)が区間賞と13秒差の区間5位と堅実に走り、確実にチームを首位に導いた。

 4区(11・9キロ)では首位でタスキを受けたルーキーの山川拓馬は伸び伸びと走り、3大駅伝デビュー戦で区間賞を獲得。38秒だった2位のとの差を1分1秒まで広げ、独走態勢を固めた。佐藤圭汰に続いて強力ルーキーが誕生。今後に向けても好材料となった。

 5区(12・4キロ)では篠原倖太朗(2年)が区間賞と10秒差の区間2位と好走。後続との差をさらに1分38秒差に広げた。

 6区(12・8キロ)も安原太陽(3年)が区間4位と隙を見せず、後続とは1分58秒差になった。

 独走となっても、エース区間の7区(17・6キロ)では、さらに見せ場があった。昨年12月に1万メートルで日本歴代2位&日本人学生最高の27分23秒44で走破した大エースの田沢廉(4年)が49分38秒の区間新記録をマークした。2018年に日大のパトリック・ワンブイがマークした50分21秒の区間記録を43秒も更新。1キロ平均2分49秒20のハイペースで17・6キロを走り切った。青学大のエース近藤幸太郎(4年)も49分52秒の区間新記録をマークしたが、田沢が14秒勝ち、学生NO1ランナーの貫禄を見せつけた。

 最長の最終8区(19・7キロ)は、2年連続で花尾恭輔(3年)に託された。昨年は青学大の前主将の飯田貴之(現富士通)をデッドヒートの末、競り勝った。今回は2位の青学大に対し、2分17秒、距離にして約800メートルのセーフティーリードを持ってスタート。伝統の藤色のタスキをかけて栄光のビクトリーロードを走り、歓喜のゴールテープを切った。

 6区間の出雲駅伝で区間賞三つ、区間2位三つと完勝した翌日、駒大のVメンバー6選手は午前5時に集合して、島根・出雲市内で約70分間、走って汗を流した。続く伊勢路、そして、箱根路に向けて、浮かれた様子はみじんもなかった。

 残るは、最終戦にして最高峰の箱根駅伝。今回の8人のVメンバーに加え、出雲駅伝6区区間賞を獲得した鈴木芽吹(3年)が控える。さらに難関の山上り5区にも前回区間4位の金子伊吹(3年)を擁する。3冠へ視界は良好だ。

 これまで同一年度に学生駅伝3冠は1990年の大東大、2000年度の順大、2010年度の早大、2016年度の青学大の4チーム。学生3大駅伝最多の26勝を誇る駒大は同一年度の3冠獲得はない。駒大史上最強の今季のチームは、新たな歴史を刻む力を持つ。

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