旭川龍谷柔道部に新道場完成…「龍の穴」から頂点狙う

スポーツ報知
新道場で飛躍を誓う旭川龍谷柔道部

 高校柔道男子の強豪・旭川龍谷にこのほど、新道場が完成した。旧・旭川第二中校舎を大規模改修したもので、柔道部専用の稽古場、筋トレ室、ミーティングルームなども備えた、虎の穴ならぬ“龍の穴”だ。

 旭川龍谷柔道部は82年全国高校選手権団体戦優勝、89年同準Vなど輝かしい実績を誇る。今年8月、校舎の東旭川町共栄への移転を機に、学校側が近くの旧・旭川第二中校舎の賃貸を旭川市と契約。古豪柔道部復活を目指し了解を得て、その3階フロアを専用練習場に全面改修した。

 学校側が約300万円援助し9月に着工。OB業者の協力を受け、旧パソコン室と隣の旧音楽室の壁を取り払い、126畳の畳を敷き稽古場を作った。さらにトレーニング室、食事も出来るミーティングルーム、全選手のロッカー付き部室、廊下にもトレーニング用具を設置。20人の部員も総出で旧校舎から使用済みの机、ウェート器具などを搬入。器具補修も手伝い、約2週間の突貫工事で完成した。

 葛西大樹監督(43)は「OB、関係者を含め多くの方々の支援で実現。高校生が柔道に打ち込むには、最高の設備と環境。“虎の穴”ならぬ“龍の穴”から、全国頂点を目指すチーム、選手を育てたい」と話す。

 現在は12月15、16日の全国高校選手権道予選(北海きたえーる)を目指し連日3時間半の練習を継続。フィジカル強化は、今春就任した野球部前監督の梅田誠部長(51)が指導。週4回のウェートトレと、2台の2升炊き炊飯器を置き食育にも力を入れパワーアップを図っている。大宮正義主将(2年)は「素晴らしい練習環境をいただいたことに感謝、12月の大会でも優勝、全国出場を決めたい」と全選手の思いを口にした。

(小林 聖孝)

 〇…新道場で、引退した7人の3年生部員も下級生に胸を貸し強化をサポートしている。今年6月の全道高校90キロ級2位で、清和大(千葉)に進む高橋龍麗(りゅうま)前主将は「素晴らしい“手作り道場”をフル活用し、旭川龍谷の新しい歴史をつくってほしい」と思いを託した。

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