◆東京六大学野球秋季リーグ戦第9週第1日▽早大5x―4慶大(5日・神宮)
西武にドラフト1位で指名された早大・蛭間拓哉中堅手(4年=浦和学院)が、1―0の6回1死二塁の場面で今季第1号の2点本塁打を放った。
初球の真ん中低めの変化球を振り抜くと、打球はきれいな放物線を描きバックスクリーンに飛び込んだ。試合前までの打率は1割4分3厘。「ふがいない結果で、チームに申し訳ない気持ちだった」と苦しんでいた主砲のバットから、待望の一発が飛び出した。
早慶戦では、2020年秋に優勝を決める逆転2ランを同じくバックスクリーンに打ち込んだ実績がある。「優勝はなくなってしまったが、慶応は負けてはいけない相手。早慶戦は他の試合より熱くなるものがあるので、4年生の代になって、ああいう場面で打つことができたのは自信になります」と蛭間。ネット裏で見守っていた西武・竹下スカウトは「こういうところで結果を出せるあたりが、ドラフト1位の選手」と改めて評価していた。