◆東都大学野球秋季リーグ1、2部入れ替え戦第2日 ▽専大4―3駒大(4日・神宮)
2部1位の専大は1部6位の駒大に競り勝って、1勝1敗のタイに持ち込んだ。11日以降に予定されている第3戦で専大が駒大に勝利すると、17年春以来の1部復帰が決定する。
専大は最速150キロ右腕・西舘昂汰投手(3年=筑陽学園)が先発。12安打を浴びながら、要所を締めて3失点で完投した。
打線は初回に5番・南保良太郎左翼手(4年=星稜)の右前適時打などで2点を先制。同点に追いつかれた5回には2死一塁から7番・今里凌一塁手(4年=専大松戸)が右翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。
西舘の熱投が勝利を呼び込んだ。1点リードの9回2死。最後の打者を一ゴロに打ち取ると安どの表情を浮かべた。打者の手元で動く140キロ台中盤の直球とフォークなどのキレのある変化球を交えて、147球で完投。「4年生と長くやりたい。来年は2部は嫌だという思いでした」と汗をぬぐった。
終盤のピンチでも堂々と投げ抜いた。1点リードの6、7回には得点圏に走者を背負った。「(捕手の)新出さんを信じて投げ込みました」。強気に打者の内角も攻めて、無失点。球数が100球を超えても球威が衰えることはなかった。
1部昇格をかけた勝負の第3戦へ。西舘は「高校の監督から『(専大の)斎藤監督を1部の監督にしろ』と言われて入学した。監督を1部に連れていきたい」と力強く話した。