J1は5日に最終節が行われ、横浜FMと川崎の優勝争いが決着する。勝ち点65で首位の横浜FMは神戸と、同63で3連覇を狙う2位・川崎はFC東京と、ともに敵地で対戦。横浜Mは勝てば3年ぶり5度目の制覇。J2へ自動降格する残り1チームは勝ち点33で17位の清水、同35で16位の京都、同36で15位のG大阪に絞られた。
“風呂おけの歓喜”の再来なるか―。リーグ3連覇へ、わずかな可能性を残す川崎は非公開で最終調整。クラブによると、最終節の試合会場となる味スタに「風呂おけ」が運び込まれることになるという。
なぜピッチに風呂おけ? その理由は17年に遡る。最終節で鹿島を逆転し、クラブ初タイトルとなるリーグ優勝を果たしたが、優勝シャーレは鹿島の会場にあった。川崎の優勝セレモニーでは“代用品”としてシャーレがプリントされた風呂おけが掲げられた。
そのシャーレは神戸―横浜FMが行われる神戸に向かったという。「首位を勝ち点2差で追う」という状況は当時と同じ。横浜FMに得失点差で11及ばないことから、川崎の勝利&横浜FMの敗戦が事実上、唯一のV条件。人事を尽くして天命を待った先に、風呂おけを掲げる未来が待っている。(岡島 智哉)