◆プロボクシング ▽WBC、WBA世界ライトフライ級(48・9キロ以下)王座統一戦12回戦 〇寺地拳四朗 7回TKO 京口紘人●(11月1日、さいたまスーパーアリーナ)
WBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(30)=BMB=が、WBAスーパー王者・京口紘人(28)=ワタナベ=に7回TKOで勝利。WBC王座初防衛とともにWBA新王者となり、2団体統一を果たした。
他団体王者同士の統一戦を制した日本人ボクサーは4人目。以下はリング上インタビューの全文。
―見事、王座統一。おめでとうございます
「ありがとうございます。フゥー! いやー、ちょっとねえ、焦ったっすねえ。これもいい勉強になりました。良かったです」
―2つのベルトをいま、両肩に持った感触は
「いやー、ひと言でいうと、もう、ホンマに幸せ。これがひと言なんすけど、これを早く、僕は(トレーナーの)加藤さんにかけたくて。加藤さん。いやあ、決めてたので、僕は。持って下さい。ありがとうございます。僕は加藤さんに強くならせてもらっているみたいなところがあるので、本当に信用して、今回も戦えて本当に良かったです」
―日本人同士の王座統一戦。注目度も、試合内容も歴史に残るものになった
「本当に強い相手で、途中ちょっと、焦っちゃった部分もあったんですけど。加藤トレーナーが言うとおり、もっと冷静に。まあ普通にやったら、倒すというより、勝手に倒れる。それは自分でも言っていたんですけど、やっぱり試合になると、そういうのをやっぱり焦って忘れちゃうっていうところがあるので、すごく勉強にもなる試合になって、本当に良かったです」
―途中で脚も使ったが、最後に選んだのは打ち合いだった
「まあ打ち合いでも勝てる自信はあると、最初から言っていたので。あとは加藤トレーナーの言うとおりに動いただけって感じです」
―5Rでは仕留めにいったが、京口選手にもタフさ、精神力があった
「いや本当に、結構手応えもあったので、あそこでまとめたらいけるんちゃうかっていう、ちょっと甘い考えが出てしまって。まあ、そのへんは本当に反省点で。でも、試合で勉強できるってことはすごくうれしいことなんで、これを糧にまた。そうですね、ゴンサレス選手が勝ったんで、是非、次やりましょう」
―試合を振り返って。入場から穏やかな表情に見えた。どんな思いだった
「まあ、本当に充実した練習をさせてもらったので、勝つ自信はいっぱいあったので、結構リラックスして入場はできたんですけど。やっぱりリングに上がると多少、緊張っていうのがあって、序盤はちょっと緊張していたかなっていうのはあります」
―試合前は全てにおいて勝っていると。拳を合わせて、京口選手の強さも感じた
「やっぱり、プレッシャーは強かったので。でも、そのへんはリードを使って、強い右も使いつつ、距離はしっかり取れたかなっていうのはあったので、勝てる自信はやっていてもありました」
―突破口となったのは、どの場所
「加藤さんが言っていたのは、足を使って、早いワンツー。トントン、というワンツー。それで倒せたかなっていうのはあります」
―改めて、この先の部分は
「本当に、この試合の前にもゴンサレス選手と話して、ぜひ勝って統一戦やろうという話をしてたんで。それが実現に近づいたんじゃないかと思っているので、皆さん、ぜひ、やろうぜやろうぜと言って下さい。お願いします」
―応援してくれたファンの皆さんにひと言
「今日は皆さん、本当にありがとうございました。もっと強くなるんで、それを楽しみにこれからも応援して下さい。お願いします」