高校サッカー 浜名が総体王者・磐田東を延長で撃破!決勝弾のMF竹内拓空「相手のクリアが目の前に」

延長前半1分にMF竹内(右から3人目)が決勝点を挙げ、喜ぶ浜名の選手たち(カメラ・塩沢 武士)
延長前半1分にMF竹内(右から3人目)が決勝点を挙げ、喜ぶ浜名の選手たち(カメラ・塩沢 武士)
延長前半1分に途中出場ながら決勝ゴールを挙げた浜名MF竹内(左)
延長前半1分に途中出場ながら決勝ゴールを挙げた浜名MF竹内(左)
延長の末に浜名に敗れた磐田東の選手はがっくりうなだれた
延長の末に浜名に敗れた磐田東の選手はがっくりうなだれた

◆サッカー 全国高校選手権 静岡県大会 ▽1回戦 浜名1ー0磐田東(30日、富士総合運動公園陸上競技場ほか)

 決勝トーナメント1回戦8試合が行われた。浜名が今夏の県総体王者の磐田東を1―0で撃破した。80分で決着がつかず、持ち込まれた延長前半1分に途中出場のMF竹内拓空(たく、3年)が決勝弾。

 病床に伏せる仲間の思いも背負って戦った。延長前半1分に途中出場の浜名MF竹内が価値あるV弾だ。「相手のクリアが目の前に来たので、トラップしてシュートを打った。結果が出せて、うれしい」。ボールは相手に当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれた。磐田東の夏冬県2冠の夢を砕く一発を放って喜びを爆発させた。

 主力のアクシデントが、チームを結束させた。22日の1次トーナメント4回戦後、DF北出悠馬(3年)が体調不良で入院。4回戦まで攻守にチームを支えてきた男がピッチに立てない非常事態に、選手の気持ちがひとつになった。

 しかも、竹内にとっては、浜名JYで一緒にプレーしていた中学時代からのチームメート。勝ちたい思いは人一倍だった。「今週のミーティングで(内藤康貴)監督から、北出が会場に来られないと聞いてチームがまとまった」。ベンチには、北出がいつも着用する背番号5のユニホームを飾った。前日には「あした、頑張れよ」と、LINEで激励されて奮い立った。

 1次トーナメント3回戦から登場して、3戦連続完封勝利だ。次は、4強入りをかけて県総体準Vで、プリンス組の藤枝明誠と対戦する。「僕たちが勝っていけば、北出がいつかピッチに立つことができるかもしれない。それまでは負けられません」と、主将が全員の思いを代弁。準々決勝も勝って北出にいい報告を届ける。(塩沢 武士)

 〇・・・夏の王者・磐田東が姿を消した。県総体に続く2冠の夢は初戦でついえた。「(2冠の)重圧をはね返すのは難しい」と、山田智章監督(57)が唇をかんだ。2005年以来、17年ぶり2度目の全国総体切符をつかみながら本番では、部員にコロナ陽性者が出て大会を辞退。指揮官は試合前、「夏に一番悔しい思いをしたのは君たちだ。全国の切符をつかむのはお前たちしかいない」と、選手をピッチに送り出したが、1点が遠かった。

延長前半1分にMF竹内(右から3人目)が決勝点を挙げ、喜ぶ浜名の選手たち(カメラ・塩沢 武士)
延長前半1分に途中出場ながら決勝ゴールを挙げた浜名MF竹内(左)
延長の末に浜名に敗れた磐田東の選手はがっくりうなだれた
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