【番記者の視点】デビュー戦で奮闘 神戸のルーキーGK坪井湧也は「横浜FMの優勝を阻んだ守護神」となれるか

スポーツ報知
 

◆明治安田生命J1リーグ 第33節 川崎 2-1 神戸(29日・等々力陸上競技場)

 神戸はアウェーで川崎に1―2で競り負け、連勝は5でストップ。同一シーズンでのクラブ新記録となる6連勝を逃した。

 横浜FMと川崎との優勝争いは佳境を迎え、J1残留をめぐる戦いも盛り上がりを見せるなか、神戸の大卒ルーキーがプロデビューを果たした。GK坪井湧也。下部組織出身で、中大を経て今季から加入した23歳だ。

 一番の見せ場は1―1で迎えた後半39分。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定で与えたPKだった。坪井はFW家長昭博が放ったシュートに鋭く反応したが、右手に当たったボールはネットを揺らし、川崎は勝ち越し。3連覇への望みをつないだ。勝敗を分けたプレーに「読みが当たっていたので、あとちょっとだったんですけど…」と悔しさを押し殺し、冷静に振り返った。

 主力GKにケガが相次いだことから抜てきされたが、公式戦の出場は大学4年時以来約1年ぶり。「プロの洗礼を浴びました」と言及したのは、前半20分の1失点目だった。DFとの連携が乱れた所を突かれた場面を「チームとして緩く入ってしまった部分があり、一瞬の隙が結果にも繋がってしまった」と悔やんだ一方、以降はファインセーブを連発。ダメージを最小限に抑え、後半の反撃につなげた。

 仮に家長のPKを止めていれば「川崎の3連覇を阻んだ守護神」となっていた可能性もある。「デビュー戦が川崎さん相手ですごく良い経験になりました。優勝争いしているなかでのアウェーの雰囲気も身にしみて感じた」と初陣を語った新人にとって、得られたものは多かったはずだ。

 8月の公開練習。先輩たちに誕生日を祝福されると、サポーターの前で一発ギャグを何度も披露。鋼のメンタルを遺憾なく発揮?した姿が強く印象に残っている。11月5日の最終節、チームが本拠地で対戦するのは3年ぶりの優勝が目前に迫る首位・横浜FM。川崎戦同様、独特の空気に包まれるであろう一戦でも奮闘を期待してしまう。「横浜FMの優勝を阻んだ守護神」となれるかどうか、目が離せない。(神戸担当・種村 亮)

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