◆京王閣競輪「開設73周年記念ゴールドカップレース」G3 ・2日日(30日)
◇BOSSの五感を研ぎ澄ませ
初日特選は坂井洋選手と真杉匠選手のワンツーも見事でしたが、特に目を引いたのは古性優作選手でした。そろった関東勢をどう崩すかが焦点でしたが、古性選手の動きがすばらしかったですね。
古性選手はレースの残りの航続距離を考えながら、戦法をチェンジできるすごさがあります。赤板で抑えに来たなら引いたかもしれませんが、実際は打鐘で真杉選手がかましてきたので、流れを見ながら最初は4番手を攻めて、さらに3番手まで行って。平原康多選手の懐に入るのは勇気がいるし、さすがはグランプリ王者ですね。そこからも、坂井洋選手が番手から出るのを予想して慌てずについて行って。状況判断がすばらしいし、一瞬の連動動作がすぐれていて、走りの質が高いですね。それに対して、平原康多選手も最後の直線で、古性選手にぶつかっていって3着を取り返した場面には意地を感じましたね。すごい迫力でしたし、さすが争覇級の2人という感じでした。
一次予選では吉田有希選手が良かった。地元の鈴木竜士選手にかわされて2着にはなりましたが、吉田選手は踏み上げる力がすごい。ゴールに向かってどんどん速度が上がっていくのが魅力です。平原選手と連係する二次予選(12R)はとても楽しみです。(スポーツ報知評論家・後閑 信一)
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