◆柔道 講道館杯(29日、千葉ポートアリーナ)
女子57キロ級は玉置桃(三井住友海上)が優勝した。決勝で東京五輪銅メダルの芳田司(コマツ)に7分29秒、指導3つを引き出して反則勝ちを収めた。
玉置は8月上旬のアジア選手権で優勝。芳田の体調不良による欠場で代役の打診があったのは大会1週間前だったが、帰省先で連絡を受けると「チャンスが回ってきたと思って、この波に乗ろう」と前向きにとらえた。調整が難しい状況でも勝ちきると、今月上旬に世界選手権混合団体にも出場。帰国後は時差ぼけや疲労も残っていたが「初戦からしっかり投げきることもできたし、寝技でも決めきることができた」と初戦からの5試合を戦い抜いた。 見事にチャンスをつかんで上昇気流に乗り、12月のグランドスラム東京大会の代表も決めた。「今後の目標は来年の世界選手権に出て優勝して、パリ五輪につなげること。1つ1つしっかり勝っていきたい」と力を込めた。