【西武】育成4位の法大・是沢涼輔に指名あいさつ リーグ戦無安打のブルペン捕手が指名された理由

自慢の強肩を武器に支配下入りを狙う西武の育成4位・是沢涼輔
自慢の強肩を武器に支配下入りを狙う西武の育成4位・是沢涼輔

 西武から育成ドラフト4位で指名された法大・是沢涼輔捕手が29日、川崎市の同大合宿所で竹下潤育成アマチュア担当の指名挨拶を受けた。

 東京六大学リーグでは通算3試合出場で3打数無安打。3番手の控え捕手で、試合ではもっぱらブルペン捕手を務めていた。実績面ではプロ入りは考えにくい数字ながら育成指名を勝ちとった一番の要因は、捕球から二塁到達まで1秒85、最速142キロを誇る鉄砲肩。さらに、竹下氏はもうひとつの指名理由として「グラウンドでいつも光っていた」ことをあげた。

 竹下氏が是沢の存在に目をとめたのは今年の春。他のドラフト候補を見るために練習に通ううちに、いつも最後まで1人でバットを振っている背番号22に「あれは何者だ?」と興味を持った。

 その後も観察を続けるうちに、常に大声を出しながらブルペン捕手を務める姿や、投手に声をかけながらキャッチボールに取り組む姿勢に惚れ込んだ。

 足や肩など“一芸勝負”が許される育成ドラフト。捕手不足のチーム事情も重なった。「ライオンズの何かを変えてくれるかもしれない」と、練習試合などで編成幹部や他のスカウトのチェックを経た上で指名にゴーサイン。本人とはこの日初めて直接話したが、メモ帳を手に指名理由や評価などを質問してきたことに「(メモを出した選手は)初めてです。それだけで分かりますよね」と、積極性や聡明さを改めて評価した。

 3ケタの背番号で夢へのスタートラインに立つ是沢は、実績ゼロの打撃についても「逆に過去の栄光はまったくないので、プロでは監督やコーチの話をしっかり聞いて、大学で打てなかった初ヒットを打ちたい」と前向きだ。目標はもちろん、支配下契約を勝ちとって1軍の戦力になること。「いつかベルーナドームで、源田さんに二塁送球を受けてもらえる捕手になりたい」とイメージを膨らませていた。

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