青学大の原晋監督が全日本大学駅伝に向けて「プライド大作戦」発令 出雲駅伝4位から優勝目指す

スポーツ報知
全日本大学駅伝に向けて「プライド大作戦」を発令した青学大の原晋監督

 今季の学生3大駅伝開幕戦、出雲駅伝(10月10日、島根・出雲市=6区間45・1キロ)で4位に終わった青学大の原晋監督(55)は28日、雪辱を期す第2戦の全日本大学駅伝(11月6日、名古屋市~三重・伊勢市=8区間106・8キロ)に向けて「プライド大作戦」を発令し、優勝を目指すことを明かした。

 「全日本大学駅伝は大混戦になる。それぞれのチームがプライドを持って走ります。青学大は今季初戦の出雲駅伝では4位でしたけど、昨季の箱根駅伝王者というプライドがあります。全日本大学駅伝ではプライドをかけて勝ちにいきます。名付けて『プライド大作戦』です」。原監督は伊勢路にかける熱い思いを込めて、作戦名の意図を説明した。

 今季開幕の出雲駅伝は、駒大が大会新記録で圧勝した。区間賞三つ、区間2位が三つという完璧な内容だった。スーパールーキーの佐藤圭汰が2区で、京都・洛南高の先輩でもある東京五輪3000メートル障害7位入賞の順大・三浦龍司(3年)を押さえて区間新記録の区間賞。エース田沢廉(4年)がエース区間の3区で日本人トップの区間2位と確実に走った。さらに最終6区でも準エースの鈴木芽吹(3年)が区間賞を獲得し、故障からの復活を証明。出雲路は駒大の独壇場だった。

 伊勢路も駒大が優勝候補の筆頭に挙がる。駒大を追うチームが中西大翔主将(4年)、伊地知賢造(3年)、平林清澄(2年)、山本歩夢(2年)の四本柱を擁する国学院大、吉居大和(3年)・駿恭(1年)兄弟を中心に勢いがある中大、三浦という切り札を持つ順大、そして、選手層が厚い青学大だろう。

 青学大の原監督はライバル各校の「プライド」に敬意を示した上で、2018年以来4年ぶり3度目の全日本制覇に向けて意欲を示す。

 「駒大は全日本大学駅伝で最多14勝、学生3大駅伝最多25勝というプライドがあるでしょう。箱根駅伝で最多の14勝の中大と、学生3大駅伝15勝の順大には名門としてのプライドがあるでしょう。国学院大は天下を取ろうとする野心と燃えるようなプライドがあるでしょう。でも、我々、青学大も負けていませんよ。今年の箱根駅伝を大会新記録で制したというプライドがあります」と指揮官はきっぱり話した。

 青学大は出雲駅伝1区3位の目片将大、同2区で区間新記録の4位の横田俊吾、同3区3位の近藤幸太郎、同6区3位の中村唯翔と最上級生の安定感は抜群。さらに出雲駅伝ではメンバーから外れた岸本大紀(4年)、佐藤一世(3年)ら原督が「駅伝男」と呼ぶ勝負強い選手が全日本大学駅伝の登録メンバーに入った。秋に急成長中の白石光星(2年)、新人の黒田朝日、塩出翔太ら勢いのある新戦力も登録メンバーに名を連ねた。「確かに駒大は強いですが、青学大もメンバーがそろってきました」と原監督は自信を持って話す。

 出雲駅伝では「パチパチ大作戦」を掲げて4位。不発に終わったが、原監督は「大作戦シリーズ」をやめるつもりはない。プリンによる町おこしに力を入れている出身地の広島・三原市を応援するために「プリンプリーズ大作戦」と発令し「成功するに決まっているじゃないですか!」と高らかに宣言した。

 学生3大駅伝恒例となった原監督の「大作戦シリーズ」。全日本大学駅伝で「プライド大作戦」が成功するか、不発に終わるか。答えは11月6日の午後1時15分頃に出る。

 ◇青学大・原晋監督発令の大作戦シリーズ◇

13年箱根駅伝 Z大作戦(エース出岐雄大を切り札としてアンカーに起用。アルファベットの最後のZが由来)8位

14年箱根駅伝 S大作戦(9、10区に世羅高出身の藤川拓也、竹内一輝を並べて最終盤勝負。世羅のSが由来)5位

15年箱根駅伝 ワクワク大作戦(原監督「初優勝できるかもしれない。ワクワクしている」。大作戦が初めて認知された)優勝

15年出雲駅伝 青トレ大作戦(中野ジェームズ修トレーナーの指導による体幹トレーニングの効果をアピール)優勝

15年全日本大学駅伝 あっぱれ大爆走作戦(原監督「会見で司会者に急に振られて即興で考えた」。準備不足がたたり敗戦)2位

16年箱根駅伝 ハッピー大作戦(原監督「選手、スタッフ、監督、コーチ、OB、ファン全員がハッピーになるレースをします」)優勝

16年出雲駅伝 神ってるぞ青山大作戦(広島県出身の原監督がプロ野球・広島の緒方孝市監督が発した流行語をヒントに命名)優勝

16年全日本大学駅伝 エビフライ大作戦(原監督「(開催地の)名古屋と言えばエビフリャー。頭から尻尾まで全部おいしい」)優勝

17年箱根駅伝 サンキュー大作戦(3連覇&3冠を目指す。原監督となって9度目の出場。感謝の気持ちで臨む)優勝

17年出雲駅伝 陸王大作戦(原監督が出演したTBS系ドラマ「陸王」の番組宣伝? フジテレビ系放送の出雲では相性が悪く敗戦)2位

17年全日本大学駅伝 青山祭大作戦(学園祭シーズン。「打ち上げ花火をドンと上げたい」と意気込むも、不発に終わる)3位

18年箱根駅伝 ハーモニー大作戦(混戦必至だが、指揮者を自任する原監督は「美しいハーモニーを奏でることが出来れば勝てる」)優勝

18年出雲駅伝 ヨロシク大作戦(出雲「4」勝目を狙う。「6」区間の総合力で勝負。ポイントは「4」区の吉田圭太。「9」度目の出雲路に感謝)優勝

18年全日本大学駅伝 メラメラ大作戦(原監督「出雲駅伝を勝ったが、チーム全員満足していない。メラメラ燃えています」)優勝

19年箱根駅伝 ゴーゴー大作戦(原監督「アチチ、アチ、燃えてるんだろうか! 箱根5連覇に向けて郷ひろみさんのように燃えています」。しかし、不完全燃焼で惜敗)2位

19年出雲駅伝 出てこい!駅伝男大作戦(原監督「勝つためにレースで練習以上の力を出せる駅伝男が出てきてほしい」)5位

19年全日本大学駅伝 私(青学大)失敗しないので大作戦(今大会を放送するテレビ朝日系人気ドラマの主演・米倉涼子の決めゼリフ)2位

20年箱根駅伝 やっぱり大作戦(原監督「やっぱり青学大は強かった、と言わせたい」。宣言通りにV奪回)優勝

20年出雲駅伝 ※新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会中止

20年全日本大学駅伝 コロナに負けるな!大作戦(原監督「選手、監督、大会関係者、ファン全員でコロナに勝とう!」)4位

21年箱根駅伝 絆大作戦(原監督「未曽有のシーズンの箱根駅伝では駅伝の原点である絆を大切して戦いたい」)4位

21年出雲駅伝 結大作戦(原監督「縁結びの神様として名高い出雲神社をスタート地点とする大会で団結。コロナ禍が早く終結することを願う」)2位

21年全日本大学駅伝 男前大作戦(原監督「青学大のイケメン(男前)ランナーが『男だろ!』のかけ声で優勝候補の駒大の前でレースを進める積極策で優勝狙う」)2位

22年箱根駅伝 パワフル大作戦(原監督「選手、マネジャー、スタッフの『力』を結集してパワフルに戦います」)優勝

22年出雲駅伝 パチパチ大作戦(原監督「コロナ禍の影響で大声の応援は難しいので、すべての学生ランナーにパチパチと大きな拍手を送っていただきたい。8チャンネルのフジテレビ系で放送されるので、テレビの前でも大きな拍手を送ってください」)4位

22年全日本大学駅伝 プライド大作戦(昨季の箱根駅伝王者のプライドをかけて優勝を目指す)?

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