【オリックス】昨季日本S、中嶋聡監督の意外な総括「点差以上の差あった」 再戦で雪辱を…元担当が見た

スポーツ報知
昨年の日本シリーズ第6戦の延長10回、吉田正尚は空振り三振。これがシリーズ最後の打席に

 今年もCS最終ステージ突破に導いたオリックス打線の主役は、やはり“あの2人”だった。杉本が初戦に押し出し死球、2戦目は勝ち越し2ランで2度の勝利打点を稼ぐなど、13打数5安打1本塁打5打点で打率3割8分5厘。吉田正は13打数6安打2本塁打3打点で、チームトップの打率4割6分2厘をマークして同ステージのMVPに選出。主軸がともに豪快なアーチを架けて、最高の形で日本シリーズに進んだ。

 1年前を恨めしく思い返した。昨年、チームとともに逃した“日本一の担当記者”の称号。昨年のCS最終Sでも打率3割以上を残して突破にけん引したその2人が、想定外に封じられたのが敗因の一つだった。杉本は1本塁打で打率2割9分2厘、吉田正はノーアーチで同2割2分2厘。立ちはだかったのはヤクルトの扇の要、中村だった。リーグの本塁打王と首位打者相手に、果敢に内角を突くなど的を絞らせなかった。シリーズMVPは、うなずけた。

 ただ、記者の本音は「もったいなかった」だ。吉田正がシーズン終盤に右尺骨を骨折。CS最終Sで復帰したが、負傷から1か月余りで“強行”はいなめず、本調子にはなかったはずだ。2勝4敗ながら、全6試合が2点差以内と好ゲームの連続で、オリックスの4敗のうち3敗が1点差。それだけに、勝負事に「たら」「れば」は禁句だが、「もし…」と思わずにはいられなかった。

 その吉田正は今季、3年連続の首位打者こそ逃したが、2年連続の最高出塁率でタイトルを獲得。杉本はレギュラーシーズンで苦しんだが、“リセット”されたポストシーズンで本領を発揮してみせた。打の役者が2人そろって万全で迎える、昨年のリベンジマッチ。中村との“再戦”で、どうやり返すか楽しみだ。

 昨年のシリーズ終戦後、中嶋監督は「見た目の点差以上に差はあった」と感想を漏らした。接戦に次ぐ接戦で、ファンも大いに盛り上がっただけに意外な言葉だった。もちろん、勝者への敬意を示すものでもあったと思うが、25年ぶりにリーグの頂点に立った若いチーム。主軸2人の不完全燃焼とともに、経験値の少なさが、その「差」だったかと個人的には振り返った。

 ただ逆に言えば、そこは大きな「伸びしろ」でもあった。1年たって同じ場所に帰ってきた選手、そしてチームとしての成長度をこの日本シリーズで見せて欲しい。

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