浦和のリカルド・ロドリゲス監督が21日、オンラインで会見し、残り2戦となった今季を振り返った。
開幕前の富士フイルム・スーパー杯で川崎を下して優勝し、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は決勝進出を決めた。だが、リーグ戦は4~5月に7戦連続ドローを含む9戦勝ちなしと苦戦。引き分けがリーグ最多タイの14試合に上るなど接戦で勝ちきれないことが大きく影響した。クラブが掲げる3年計画の3年目。優勝を目標に臨んだが、現在8位につけている。
ロドリゲス監督は「今季は様々な困難があり、自分たちでコントロールできない難しさもあった」。改善が必要だった点として「5月はチームの攻守のバランスを考えすぎて引き分けが多くなった。その後、中盤の形を変えて4―3―3にして良くなった。3試合、4試合早く気づいていれば、引き分けを勝利に持っていけたかもしれない。そうすると勝ち点が8から勝ち点10くらい違っていて、ACL出場権を狙えたかもしれない」と語った。
また、新外国人選手のMFモーベルグは3月、FWリンセンは7月に合流したことに触れ「補強も不運があった。望んだ時期に来られなかったこともある」。チーム内の新型コロナウイルス陽性者続出も影響は大きく「チームの状態が良い時に2回感染者が多く出た。ACLの激しい戦いでフィジカル、気持ちの部分で消耗して、感染も相まって、ACL後に苦しんだ時期もあった」と不調原因を並べた。
ラスト2戦は、優勝がかかる横浜FMと29日に敵地で戦い、残留がかかる福岡と11月5日にホームで最終節を戦う。指揮官は「相手は優勝や生き残りをかけて戦う状況。その難しさがある。我々も気持ちの面で彼らに劣らないように強くいけるように準備したい」と力を込めた。