◆第83回菊花賞・G1(10月23日、阪神・芝3000メートル)
杉山晴厩舎の2頭はガイアフォースが1番枠で、ジャスティンパレスは17番枠と極端な枠。しかし、トレーナーは冷静だった。「ガイアフォースはセンスのいい馬。ロスのないポジション取りができるという意味では外よりは良かった。ジャスティンは偶数がいいなと思っていたが、隣が最後入れの18番。ゲートに不安があるので、ジョッキーは(発馬の)タイミングを計りやすいのでは」。むしろ前向きな受け止めだ。
縁を感じる馬番だ。杉山晴師にとって、菊花賞は特別な舞台。子供の頃に豪脚に衝撃を受け、ホースマンを志すきっかけとなった96年のダンスインザダークと、助手時代に09年の菊花賞馬へと導き、自らのホースマンとしての経験に厚みをもたらしてくれたスリーロールス。くしくもダンスインザダークは17番枠、スリーロールスは1番枠だった。ともに追い切り翌日の20日は運動のみ。「2頭とも順調です。ガイアは今回、輸送もないので、当週もしっかりやれましたから」。菊花賞トライアル勝ち馬の豪華2頭出しが“乱菊”をシャットアウトする。(山本 武志)