【菊花賞】実績一番のアスクビクターモア外枠「14番」むしろ“追い風”

スポーツ報知
陣営に勝負気配が漂うアスクビクターモア(カメラ・池内 雅彦)

◆第83回菊花賞・G1(10月23日、阪神・芝3000メートル)

 外めの7枠14番に決まっても、アスクビクターモアの田村調教師は全く動じない。「枠は本当に気にしていませんでした。(同じ距離でも)阪神は京都と違って、スタートしてからコーナーまで距離がありますからね。ダービーみたいに内枠が引きたいという希望も、ありませんでした」と決まったところがベストと思っているようだ。

 それどころか、むしろ歓迎ムードでさえある。1番人気に推されたセントライト記念で、自ら動いて最後は頭差屈したガイアフォースが今度は最内の1番枠。「ガイアを見ながら行けるのはいいと思いますね。前回は見られる立場だったけど、今回はそれが逆になる」。この並びが追い風になるとの見立てなのだ。

 春のクラシックで連対した馬が不在。皐月賞5着、日本ダービー3着の実績は一枚上だ。「これまでは追う立場だったので、追われる立場に立つというのは光栄なこと」とトレーナー。未知の領域となる3000メートルに関しても、「ダメだと思っていないし、全然大丈夫だと思っています」と前向きにとらえている。

 枠順、舞台が不問なら、仕上がりも申し分ない。「夏も上手に越せましたし、非常に上向いた状態でここまで来られた。追い切りでも躍動感があるし、いい感じだったかなと思います」と田村師。父ディープインパクトは種牡馬として、ディープの父サンデーサイレンスと並び目下菊花賞4勝&クラシック23勝。単独トップとなる“サンデー超え”を父にプレゼントする態勢は整っている。(春木 宏夫)

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