全日本大学準硬式野球連盟は、11月13日に阪神甲子園球場で「全日本大学準硬式野球東西対抗日本一決定戦甲子園大会」(報知新聞社後援)を初開催。東軍に北海道地区から平野駿投手(北大3年)、松屋駿汰投手(北海学園大2年)、荻原将太外野手(北星学園大4年)が選ばれた。ボールパーソンで、北海学園大スコアラーの平沢いちこさん(2年)も参加する。
高校野球の「聖地」で初開催される大学準硬式野球東西対抗日本一決定戦へ、北海道地区から選出された3選手が、熱い思いを持って臨む。今秋の道地区秋季大会で優勝、MVPに選ばれた左腕・松屋は「高校で届かなかった甲子園に、大学で立てるとは思わなかった。高校時代の仲間の思いも胸に参加したい」と目を輝かせた。
共和中で全国大会8強、岩内高2年でエースとして、15年ぶりに秋の全道大会へ導いた。大学でも最速139キロの直球とキレのいい変化球で活躍。「甲子園で準硬式野球の魅力をアピールしたい」と話した。
本格派右腕の平野もMAX142キロを誇る。今年の春季リーグ戦優勝、ベストナインに選ばれた。静岡出身で浜松西高では県大会8強入り。18年の秋季地区大会1回戦では、同年夏の甲子園16強・常葉大菊川に完投勝ち(3〇1)した。「高校でかなわなかった甲子園が、北海道で実現できて幸せ。憧れのマウンドをしっかり踏みしめたい」。北大工学部機械知能工学科に在籍、将来は宇宙開発関連の機械メーカーへの就職を希望。甲子園出場も励みに、文武両道で実現を目指す。
荻原は走攻守そろった外野手。163センチと小柄だが、パンチ力があり、2年の秋季大会で打撃賞、今春のリーグ戦でもベストナインに選ばれた。強豪・札幌大谷高出身だが、甲子園経験はなかった。「大学最後の年に、夢だった甲子園が実現。集大成のつもりで全力を出し切り、東軍勝利に貢献したい」と力を込めた。
(小林 聖孝)
〇…全日本大学準硬式野球連盟は設立75周年に合わせ「クラウドファンディング」を実施中。競技の普及、発展を目指し今年度開催される大会運営費、情報発信など広報活動費に充てられる。目標額は100万円で、期間は今年11月30日まで。詳細は同連盟HPから。
◇大会メモ 全日本大学準硬式野球連盟設立75周年記念マッチとして実施。阪神甲子園球場で11月13日正午開始。「東軍」は北海道、東北、関東、東海各地から選抜。「西軍」は関西、北信越、中国、四国、九州の各地区から選抜。