日本ハムの新庄剛志監督(50)による今オフの補強第1弾だ。渡辺諒内野手(27)、高浜祐仁内野手(26)と阪神・江越大賀外野手(29)、斎藤友貴哉投手(27)の2対2のトレードが成立したことが18日、両球団から発表された。
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チームの懸案事項に合致し、なおかつ競争心も促す補強となっただろう。まずは今季の失策数はリーグワーストタイの86。それだけに、守備に定評がある江越の加入はプラスとなりそうだ。一方で右打ちの外野手は今季首位打者を獲得した松本剛を筆頭に木村、今川、万波と決して少なくはない。
斎藤が阪神時代に担ってきた救援も、日本ハムは課題が残った。今季の救援防御率はリーグワーストの3.83。勝ちパターンを確立できず、シーズン終盤には伊藤を抑えで試す場面もあった。それだけに、右腕の加入は活性化にもつながる。
「トライアウト」と位置づけた今季は故障者のガントを除く支配下全選手を起用したが、来季は固定することを明かしている指揮官。新球場で行われる3月30日の開幕へ、まだまだ補強が行われる可能性は、十分にある。(日本ハム担当・田中 哲)