来年から本格始動するジャイアンツ女子チームの第2回トライアウトが16日、ジャイアンツ室内練習場で行われ、1次審査を通過した14人が受験した。
ジャイアンツ女子チームは現在、山下陽夏、金満梨々那、吉安清、島野愛友利の先行メンバー4人が在籍。来季は20人規模に拡大して関東のリーグ戦「ヴィーナスリーグ」(報知新聞社など後援)や全国大会の出場をめざしている。8月に高校、大学卒業見込みの「新卒」者向け第1回トライアウトを開催しており、今回は現在クラブチームでプレーしている社会人を対象にしたもの。約3時間にわたって、体力測定やノック、投球、打撃練習を宮本和知・球団社長付女子野球アドバイザー(58)らがチェックし、「新たに発見した、身体能力の高い選手もいました。これから最終的な話し合いになりますが、良いチームができると思います」と印象を語った。
西武の女子チーム・ライオンズレディースからの「移籍」を目指す選手の姿もみられた。そのうちの一人、日本代表の田中美羽(24)は子供の頃から家族で巨人ファン。内外野での守備範囲の広さと広角に打てる打撃でアピールし、「昨年、結成されることが決まって、ずっと憧れがありました。ライオンズさんには大変お世話になったし得るものもかなりありましたが、女子野球人生があと何年あるかというところで、チャンスがあるなら行きたいと思い、覚悟を持って来ました」と目を輝かせた。
新たな体制は、8月の「新卒」分も含めて近く発表される見込み。