55年ぶり箱根駅伝復活の立大・上野裕一郎監督らが同窓祭に緊急特別参加…一夜明け、シード権獲得へ決起

スポーツ報知
55年ぶりの箱根駅伝本選出場を報告した立大・上野監督(右端)ら(カメラ・泉 貫太)

 第99回箱根駅伝予選会(15日、東京・立川市)で6位通過し、大会史上最長の55年ぶりの復活出場を果たした立大は歓喜から一夜明けた16日、上野裕一郎監督、ハーフマラソン(21・0975キロ)でチーム内1位の国安広人(1年)らが東京・豊島区の池袋キャンパスで行われたホームカミングデー(同窓祭)に「緊急特別企画」として参加した。多くの卒業生、地域住民らに盛大な祝福を受けた。

 上野監督は「昨日、走った12人だけではなく、部員63人全員の努力が実って予選会で6位通過で決まりました。部員は授業もしっかり受けて、練習も一生懸命にやっています。学生の鑑(かがみ)です」と学生をたたえた。その上で「(中大生の頃の)昔の自分に説いてやりたいです」と話し、会場を沸かせた。その後、一転、真剣な表情で「昨日、チームミーティングを行い、本戦の目標はシード権(10位以内)になりました。できないことはないと思っています」ときっぱり話した。

 ルーキーながらチームのエース格となった国安は「目標はシード権です。引き続き、箱根駅伝に出られるように頑張ります」と力強く話した。

 さらに、その後、あいさつに立った豊田桃華主務(4年)の言葉には会場に感動の涙を誘った。

 「1年生の時、箱根駅伝に出場することは夢物語でした。でも、毎日、強くなる選手の姿を見て夢がかなうということはこういうことなんだ、と実感しました」

 上野監督の就任前まで監督を務めていた原田昭夫総監督は大きな夢を明かした。「いつか箱根駅伝で優勝して池袋の商店街でパレードをしたいです」と話し、大きな拍手を受けた。

 今回の箱根駅伝予選会には43校が参加し、各校14人以内の登録選手の中から12人以内がハーフマラソンを一斉スタート。上位10人のハーフマラソンの合計タイムで競い、上位10校が第99回箱根駅伝(来年1月2、3日)の出場権を獲得した。中大時代、箱根駅伝で活躍した上野が率いる立大は6位で突破。1968年大会以来の55年ぶり28回目の出場を勝ち取った。2009年に33年ぶりの復活出場を果たした青学大を22年も超え、大会史上最長の「返り咲き」。発表直後、上野監督は「選手時代のどんな試合よりも今日が飛び抜けてうれしい」と涙を流した。

 立大は、すでに55年ぶりの箱根駅伝に向けて戦いをスタートさせている。

 15日には予選会の後、立川から拠点の埼玉・新座市に戻り、午後4時から予選会を走らなかった控え組の練習が始まった。練習前の集合で上野監督は選手に熱く訴えた。

 「応援、ありがとう。お陰で、55年ぶりに箱根駅伝に出ることが決まりました。みんな(予選会メンバーへの)サポートで疲れていると思うけど、今日から箱根駅伝メンバー選考が始まります。みんなに箱根駅伝を走るチャンスがある」

 主将のミラー千本真章(4年)、副将の金城快(4年)らは目を輝かせて上野監督の言葉を聞き入り、そして、元気よく走り出した。

 箱根駅伝史に残る快挙を成し遂げた立大チームは浮かれることなく、55年ぶりの箱根路へ向かい始めた。

 第99回箱根駅伝(来年1月2、3日)は、前回優勝の青学大をはじめシードの10校、予選会通過の10校とオープン参加の関東学生連合の計21チームが新春の箱根路に臨む。

【シード校】青学大、順大、駒大、東洋大、東京国際大、中大、創価大、国学院大、帝京大、法大

【予選通過校】大東大、明大、城西大、早大、日体大、立大、山梨学院大、専大、東海大、国士館大

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