◆報知新聞社後援 首都大学野球秋季リーグ戦第7週第1日 ▽日体大7―2東海大(15日・バッティングパレス相石スタジアムひらつか)
日体大の「4番・指名打者」でスタメン出場した門馬功外野手(1年)=東海大相模=が、初回2死一塁のチャンスで、大学公式戦初安打、初本塁打となる先制2ランを左翼席に運んだ。4番起用に応える一打に「先輩たちが優しい声をかけてくれて楽に打席に立てて、それがいい形につながってよかったです。練習試合でも4番は打ったことがなかった。まさか4番とは思わなかった」と、絶叫しながらダイヤモンドを1周した。
21年夏まで東海大相模の監督を務め、現創志学園監督の門馬敬治氏を父に持つ功。21年センバツでは父子鷹として、日本一にも上り詰めた。大学は「(日体大の)監督さんが声をかけてくれた。熱い言葉を聞いて、このチームで東海を倒したいという気持ちになった」と日体大に進学。1年生ながら試合出場のチャンスをつかんだ。
かつて袖を通した縦じまのユニホームは敵になった。兄の大は昨季東海大の主将を務め、この試合でも東海大のスタメンは、4人が東海大相模出身。それでも門馬は「いつもの相手よりも意識しましたし、絶対に負けたくないとずっと思っていた。日体大と決めたときから東海を倒したいとずっとやってきた」と気合は十分だった。大学進学後は投手のレベルの高さに悩んだこともあったが、「とにかく練習するしかないと思った」。強烈な先制パンチを食らわせた。
古城監督も「練習ではすごい調子がよかった。門馬君の息子ですし、いいかなと。見事に応えてくれた。どんな場面でも臆することなくしっかり振れるのが彼のいいところ」とたたえていた。