【大学野球】二刀流の日体大・矢沢宏太、日本ハムの1位指名公表に「どっちもやった選手がいるからこそ分かるものもある」

スポーツ報知
東海大戦で先発した日体大・矢沢宏太投手(カメラ・安藤 宏太)

◆報知新聞社後援 首都大学野球秋季リーグ戦第7週第1日 ▽日体大7―2東海大(15日・バッティングパレス相石スタジアムひらつか)

 日本ハムが20日のドラフト会議で1位指名することを11日に公言した日体大の二刀流左腕・矢沢宏太投手(4年)が15日、東海大戦(平塚)に先発し、8回3安打2失点、7奪三振で勝利投手になった。チームの優勝の可能性も残す中での好投に「きょうはすごく感じはよかったかなと思います。チェンジアップがよかった」と納得だった。

 矢沢は初回、先頭から2者連続三振を奪うなど3者凡退で好発進。だが、2点リードの2回には2死二塁で2ランを浴びて追いつかれた。それでも3回からは復調して無失点投球。140キロ台の直球にスライダーを中心とした変化球をうまく混ぜながら東海大打線を翻弄した。8回には2四球で2死一、三塁のピンチを背負ったが、二ゴロに打ち取って本塁を踏ませることはなかった。

 日本ハムは、11日のスカウト会議で矢沢を1位指名することを明言。この日もスカウト部の山本一徳アマスカウトグループ長が視察した。矢沢は日本ハムの“指名”に「評価して頂いてすごくうれしく思います」と感謝の言葉を口にした。

 この日は投手専念となったが、打者としても評価が高く、稲葉GMが「走、攻、守、投と各部門でポテンシャルも高い」と話したように、二刀流としての活躍を日本ハムも期待する。かつて大谷が前代未聞の二刀流に挑み、今でも上原が挑戦中。二刀流の下地がある球団とあって、矢沢も「投手、野手として2つやらせてもらって、そのどちらも評価して頂いて、自分の可能性を最大限生かしてくれる。(投打のどちらか)ここで判断しないで、『もっと自分の可能性を広げていける』とスカウトの方とも話をさせていただいた。どっちもやった選手がいるからこそ分かるものもあると思う。自分を最大限に生かしていけたらなと思います」と話した。

 ◆矢沢 宏太(やざわ・こうた)2000年8月2日、東京・町田市生まれ。22歳。町田リトルで6歳から野球を始め、忠生中では町田シニアに所属。藤嶺藤沢高では1年夏に外野手としてベンチ入り。1年秋からエース。通算32本塁打。日体大では1年から野手で出場し、3年からは本格的に二刀流に挑戦。外野手(20年秋)、投手(21年秋)、指名打者(22年春)でベストナイン。50メートル5秒8の俊足も武器。173センチ、70キロ。左投左打。

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