【高校野球】苫小牧中央・斉藤優汰、広島1位指名公表に「素直にうれしい」・・・夢への軌跡~ドラフト候補の素顔

スポーツ報知
広島から1位指名を公表された苫小牧中央の斉藤優汰

 20日に行われるプロ野球ドラフト会議。北海道関連では高校生9人、大学生12人の計21人がプロ志望届を提出した。スポーツ報知では「夢への軌跡~ドラフト候補の素顔」と題し、注目選手を4回にわたり紹介する。第1回は広島が13日に1位指名を公表した苫小牧中央高の斉藤優汰投手(3年)。中学2年秋まで捕手だった斉藤が投手転向に至った経緯に迫る。

 「日向さんと会わなければ捕手のままだったかもしれないし、この学校にも来ていなかったかも」。高校入学までの野球人生で感謝したい人物を問われると、間髪入れずに即答した苫小牧中央高・斉藤。1人の指導者との出会いが最速151キロ右腕誕生のきっかけとなった。

 「恩師」と語るのは中学時代に指導を受けた、岩見沢市議会議員の日向清一さん(62)。岩見沢緑中の教員だったが、人数不足のため岩見沢明成中と合同チームを組むことになり、斉藤が1年の夏に偶然にも2人は指導者と選手の関係になった。

 出会った当時、マウンドに立つ機会もあったがメインポジションは捕手だった。2年夏までは守備力強化のためにマスクをかぶらせることが多かったが、1学年下に捕手が入学。投手へのコンバートを勧め、新チームが始動した2年秋に本格転向した。

 「とにかく強い球を投げていた」と日向さんは振り返るが、中学時代は無名の存在だった。後に世代を代表する豪腕となる原石に声をかけた高校はわずか2校だけ。そのうちの1校で、日向さんの高校時代の恩師の息子である渡辺宏禎監督(54)が指揮を執る苫小牧中央高に進学した。伝統の食トレなどで着実に力を付け、今年は春の道大会、夏の南北海道大会で4強入り。春の北海戦、釧路工戦を観戦した日向さんは「あいつが投げたら球場の雰囲気が変わった。すごい選手になったんだな」と教え子の成長に驚かされたという。

 運命の出会いから道内高校生NO1右腕に上り詰めた斉藤。広島が1位指名を公表し「評価していただけて素直にうれしい」と心境を口にした。2007年札幌南の寺田龍平(元楽天)以来(当時は分離ドラフト)、15年ぶりの道産子高校生ドラ1がまもなく誕生しそうだ。(島山知房)

 ◆斉藤優汰(さいとう・ゆうた)2004年5月27日、岩見沢市生まれ。18歳。日の出小4年時に日の出リトルタイガースで野球を始める。明成中では軟式野球部に所属し、2年秋に捕手から投手に転向した。苫小牧中央高では1年秋に背番号18で初めてベンチ入り。189センチ、90キロ。右投左打。球種はストレート、カーブ、スライダー、フォーク。家族は母と弟。

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