◆東京六大学野球秋季リーグ戦第5週第3日▽慶大7―3法大(10日・神宮)
慶大は、今秋ドラフト候補の増居翔太投手(4年=彦根東)が初戦から中1日で先発登板し、6回途中を6安打3失点と粘投。法大を7―3で下し、今季3つ目の勝ち点を獲得した。
エースが勝利へ導いた。「初回から全力で粘り強く」とマウンドに上がった増居は、3点を許しながらも勝利投手となり現役最多のリーグ通算15勝目を挙げた。「強力な味方の援護のもとに積み上げられた数字」と謙虚に話し「慢心せずに次の試合へ向けて切り替えていきたい」と前を向いた。
打撃陣は、初回1死から2番に昇格した古川智也二塁手(4年=広島新庄)が、左翼スタンドへ飛び込む先制のソロ本塁打を放つなど4打数2安打3打点と大活躍。神宮初のホームランに「あんなに大きい打球は初めて。いつか打ってみたいなとは思っていました」と笑顔を見せた。スタンドには地元・山口から両親が応援に駆けつけた。「はるばる遠くからきてくれたので結果を出せてよかった。ありがとうと伝えたいです」と感謝の言葉を口にした。期待に応えた古川を堀井哲也監督は「打力のあるバッター、力はある」と評価し「大きな1点だった」と振り返った。
今週末の第6週では首位の明大と対戦する。「初戦からいきたいです」とエースは猛アピール。指揮官は「春のチャンピオンチーム。しっかりした試合ができるよう準備していきたい」と力を込めた。