◆京滋大学野球秋季リーグ第6節 2回戦▽京都先端科学大4―0佛教大(10日・マイネット皇子山)
6月の全日本大学選手権で4強に進出した佛教大がリーグ8連覇を逃した。先発の山本奨人(3年=智弁学園)が6回に先制を許すと、7回に登板したドラフト候補右腕の木村光(4年=奈良大付)が3失点。打線も5安打を放ったものの三塁を踏むことができず、京都先端科学大に連敗。勝ち点4で並ばれ、勝率の差(京都先端科学大は9勝2敗、佛教大は8勝3敗)で栄冠を逃した。
木村の大学野球のラストシーンは唐突に訪れた。1点ビハインドの7回から登板。先頭打者を三振に打ち取ったものの、安打と2四球で迎えた2死満塁の場面。ストレートを右翼線にはじき返され、決定的な3点を失った。「いつでも行ける準備はしていましたが、ちゃんと仕事ができませんでした。正直このチームでもっとやりたかったし、エースとしての役割が果たせませんでした」。入学からずっと優勝を味わってきた(20年春はリーグ戦中止)右腕が唇をかんだ。
春に右肩関節唇損傷で戦列を離れた時期があったが、「今は不安がない」と言い切る。この日の最速は146キロを記録した。すでにプロ志望届を提出。巨人、ソフトバンクから調査書が届いているという。「一番成長できた4年間でした。こういう失敗から学ばないといけません」。プロでの雪辱を心に誓って運命の日を迎える。