SKE48荒井優希、赤井沙希とプリンセスタッグV2「ベルトがここにあるからハッピーエンドかな」

スポーツ報知
プリンセスタッグ王座V2に笑顔を満開にする赤井沙希(左)と荒井優希

◆東京女子プロレス「WRESTLE PRINCESS 3」大会 ▽プリンセスタッグ選手権試合 分1本勝負 〇荒井優希、赤井沙希(16分57秒 Finally→片エビ固め)リア・オライリー、ナイトシェイド●(9日、TOKYO DOME CITY HALL、観衆1007人・札止め)

 セミファイナルのプリンセスタッグ王座戦で、王者組の赤井沙希、荒井優希組がリア・オライリー、ナイトシェイド組を下し、2度目の防衛を果たした。

 不織布マスクをしている観客に限り声出し応援が許されたこの日の大会。誰よりも「アライ!」「ユキちゃん!」という声援を一身に集めたのが、荒井だった。

 名古屋を拠点とする人気アイドルグループSKE48のメンバーとして活動中の現役バリバリのアイドル。昨年5月、同団体でプロレスデビューを果たして以来、「二刀流」の活躍。今年7月9日の東京・大田区総合体育館では赤井とのタッグでマジカルシュガーラビッツ(マジラビ=坂崎ユカ&瑞希)を撃破。タッグ最高峰の王座を奪取し、初めてベルトを腰に巻いた。

 赤井との「令和のAA砲」で2度目の防衛をかけて臨んだ大一番。英国のモンスター相手に果敢にナックルを叩き込むと、ハイキックからのキック連打を見せた荒井だったが、約2倍の体重の相手にコーナーポストに叩きつけられると、2人がかりの攻撃でフラフラに。

 5分以上に渡って、投げられ、蹴られ、一方的に痛めつけられる展開に満場の「アライ!」コールが発生。コーナーの赤井の「やり返せ!」という声に一瞬の丸め込みで反撃を見せる。

 ここでやっとタッチした赤井がハイキック連打で反撃。コーナーポストからのフライングアタックも披露した。

 パワー満点の相手に苦しめられた「AA砲」だったが、荒井はドロップキック3連発からスリーパーと猛攻。背後から押さえつけての後頭部へのキックで顔面をリングに打ちつけられる場面もあったが、最後は2人そろってもビッグブーツから荒井が必殺のFinally(カカト落とし)を決め、3カウントを奪った。

 大きなダメージにリング上でうずくまった荒井の頭を優しくなでた赤井。バックステージで「助けに入れなかったのに、優希ちゃんは頼もしくて1人でやれた。一歩、一歩、階段を上がっていると思う」と荒井に高評価。

 この言葉を受け、笑顔を満開にした荒井は「本当に同じ人間?と思うような今まで戦ったことのない相手で、まだまだ経験値として浅かったなと思いました」と反省の弁。それでも「このベルトがここにあるからハッピーエンドかな。これをいい経験にして階段を上がっていきたいです」と堂々と続けた。

 その様子を隣で優しく見守った赤井は「このベルトをクリスマスも、正月も、初詣も、バレンタインデーも2人で一緒に迎えて、2人で守っていきたいです」と、今後の長期防衛を誓っていた。(中村 健吾)

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