J1ジュビロ磐田のFW杉本健勇(29)が「何とかゴールを決めたい」と強い覚悟で8日の鹿島戦(午後2時・ヤマハ)へと臨む。
背番号9が目覚めなければJ1残留はない。イレブンは4日には大久保グラウンドで今季2度目となる一般見学者を入れた全体練習を行い、サポーターから再びパワーをもらった。残り5試合で最下位に沈むチーム。残留圏内の15位・湘南とは勝ち点差「8」で、J2とのプレーオフに出場できる16位の福岡とは同「7」。杉本が「勝たなくちゃいけない」と自らの気持ちを奮い立たせた。
今季浦和から期限付き移籍で加入した。だが25試合に出場し0ゴール0アシスト。リーグ戦は11年から11シーズン連続で得点をしているだけに「こういう結果は想像できなかった」とポツリ。それでも前節のC大阪戦(2△2)では、ゴール前への飛び出しでオウンゴールを“演出”するなど、大爆発への兆しは見えている。
勝ち点3以外は許されない“格上2連戦”へと臨む。5位・鹿島、12日の首位・横浜Mに連敗すると、他チームの結果次第では12日にも3試合を残してJ2自動降格が決まる可能性がある。渋谷洋樹監督(55)は「(杉本)健勇はポテンシャルはある。彼の得点が(チームが)上昇するポイント」とキッパリ。1月の新体制会見では「死ぬ気でやる」と語っていた杉本。J1残留へ死ぬ気でゴールをこじ開ける。(森智宏)