【阪神】CS突破へ大山悠輔が4番 苦手DeNA&サウスポー攻略のキーマン担う

阪神・大山悠輔
阪神・大山悠輔

 阪神・大山悠輔内野手がクライマックス・シリーズ(CS)でも4番を務めることが5日、確実になった。全体練習で、井上ヘッドコーチは「そこを代えることは考えにくい」と予告。今季は佐藤輝が108試合で座った打順だが、最後の16試合で任せた右の大砲に託し、オーダーを組む矢野監督も「点を取ることを考えたら」とキーマンに指名した。

 その主砲は、右翼で守備練習。今季スタメンで3度しかなかったポジションに備えた。指揮官は「点を取らんとね。引き分けじゃダメなので」と意図を説明。CSの引き分けは順位が上のチームの勝利となり、3位の阪神にとっては負け。今季は相手先発が左投手の試合に22勝32敗と苦戦しており、8日の初戦でDeNAの先発は今永が濃厚だ。第2戦以降も対戦防御率1・82に抑えられた浜口や、同1・11の石田と左腕が続く可能性もあり、攻略を重視した攻撃型の布陣を見据えた。

 今季終盤は好調の原口を「5番・一塁」で使い、それまで一塁が定位置だった大山は左翼へ。だが、CSで右翼に回れば、左翼には、対左の打率3割5分7厘と得意にする陽川の起用も可能になる。さらに、マルテが2軍の練習試合で今季一度もなかった三塁を守るなど、左腕を意識した動きが活発になった。

 「今永とか、浜口も今年はあまり打てている感じはないので。もちろん守りも考えなあかんけど」と指揮官。5年連続リーグ最多の86失策という課題も自覚しながら、得点することを優先する。今季2勝11敗のDeNA戦、苦手なサウスポー。2つの壁を破るために、大山の働きがカギを握る。(安藤 理)

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