伊藤大士調教師はセ・リーグVの高津ヤクルトに学ぶ!?

スポーツ報知
伊藤大士調教師

 競馬担当になって4年。毎朝、美浦トレセンでの調教で必ず目にとまるものがある。伊藤大士調教師がいつもかぶっているプロ野球・ヤクルトの帽子だ。話しているうちに大のヤクルトファンだということがわかり、馬の話もそうだが、ヤクルトの話をするようになった。

 ヤクルトは9月25日、セ・リーグ連覇を達成。その数日後、すぐに話をしに行った。「いや~、良かったね。コロナウイルスの影響もいろいろあったし、順風満帆ではなかったからね」。優勝の瞬間は神宮球場のスタンドで見守り、グラウンド上で行われたビールかけも最後まで見たという。「電光掲示板に終電の時間とか出てたけど、他のお客さんは帰れたのかな?」と笑って振り返る。自身はすべて見守った後に車で帰宅。ツバメ党のトレーナーにとっては忘れられない一日となったようだ。

 「先生が選ぶMVPは誰ですか?」と聞くと、「やっぱり山田かな。キャプテンとしてよく引っ張ったよ。あれだけ苦しい中でやりきったからね」と返ってきた。1990年代に野村克也監督が率い、古田敦也捕手がチームリーダーだったころからのヤクルトファン。「野村再生工場」のすごさはサッカーしかして来なかった私も知っているが、トレーナーは連覇に導いた高津臣吾監督のすごさを次に語った。「ここ2年の高津さんの魅力はすごいよね。故障させないマネジメント力というか。昨年なんて(前年)最下位からの優勝ですからね。あのマネジメント力は、厩舎経営にも当てはまることがありますよ」。馬にケガをさせない育成術に、スタッフの心をつかむ人心掌握術。趣味として熱を入れながらもやっぱり馬が好きで、自身の仕事につなげてしまうのはホースマンたるゆえんだろう。

 2009年に調教師免許を取得し、開業。10月3日現在、JRA通算173勝で、2020年にはミライヘノツバサのダイヤモンドS・G3で重賞初制覇も挙げている。日々真しに馬と向き合い、オフはヤクルトの応援に熱を入れる。こうしたオンとオフの切り替え、そして他のものから学ぶ姿勢。記者もしっかり見習いたいところだ。(中央競馬担当・恩田 諭)

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