◆東都大学野球秋季リーグ戦第4週第1日▽中大3―1青学大(5日・神宮)
中大は首位の青学大と対戦。3―1で白星を挙げ、勝ち点へ王手をかけた。
先発した3年生エースの西舘勇陽投手(花巻東)が8回まで無安打の投球で、3安打1失点と快投。リーグ戦初の完投勝利をつかみ取った。雨が降る中での登板だったが「今季は雨の日が多いので」と慣れた様子。この日最速の154キロの直球や、変化球を織り交ぜて打線を封じた。「少し滑ったりスパイクが重くなったりはした」と振り返ったが、歩幅を6歩半から半歩狭めて乗り切った。
9回には先頭打者に二塁打を許し、3連打を浴びて得点を奪われた。2死二、三塁の一打同点のピンチでは「最後までマウンドに立つつもりでした。最後の打者は気持ちで抑えていこうと思っていました」と遊邪飛で打ち取り、エースの意地を見せた。清水達也監督は「序盤からいいペースで投げられたのがいいピッチングにつながった」とたたえた。
今秋ドラフト候補の森下翔太中堅手(4年=東海大相模)は、5回1死二塁から左翼線へ適時二塁打を放ち後輩を援護。この日は3打数1安打1打点、1四球で出塁し、1盗塁と積極的に得点を狙った。視察した巨人・円谷英俊スカウトは「打撃はもちろん。守れるし走塁もアグレッシブル。」と評価した。
「打つべき人が打って。投げる人がしっかり抑えてくれたのでいい試合展開だった」と指揮官。エースと主軸の活躍が優勝への鍵となる。