浦和のオランダ人FWブライアン・リンセンが4日、オンライン取材に応じ、今季リーグ残り4戦でゴールラッシュを宣言した。
今夏にフェイエノールト(オランダ)から新加入。日本デビューした7月23日の親善試合・パリSG戦で右ハムストリング肉離れを負った。「あれ以上に嫌な経験は少ない」という悪夢から長期間のリハビリを経て約2か月ぶりに復帰。今月1日の広島戦で後半17分に途中出場してJリーグデビューし、いきなり1アシストをマークした。
広島戦ではハイプレスを仕掛けてくる相手にビルドアップで苦戦し、失点を連発。背番号9は「単純にDFラインからストライカーにボールを当てて、セカンドボールの奪い合いが自分の考えだ」と強調した。
一方、自身とユンカーが投入された終盤は前線へのパスが増えた。後半30分には右足、ヘディングのシュートを2連続で相手GKにセーブする決定機もあった。「DFがしっかりいいポジションを取っていたので、コースを狙うには時間と余裕が足りなかった。自分はボールが生きている限り、最後の最後までゴールを狙う姿勢は昔から変わらない。常にその意識でプレーしている」と語った。
この日の紅白戦では、リンセンが主力組でFWユンカーと2トップを組んでプレー。ゴール前で右足でシュートを決め、好調ぶりを見せた。自身の状態について「徐々に良くなってる。100%ではないが、シーズン終盤でしっかりコンディションは上がっている。長い期間離脱していたので、戻ってこられてうれしい」と声を弾ませた。
公式戦5戦勝ちなしと不調のチームは、8日にホームで鳥栖と対戦。リンセンは7月に負傷交代して以来となる埼玉スタジアムで、リーグ戦では初となるプレーが期待される。「今はものすごく順調で、気分も良くできてる。あとは自信を取り戻すのみ。スタメンからスタートしてゲームの感覚、アドレナリンを一番欲している」。残り4戦の目標ゴール数を聞かれると、「目標はあまりない。毎試合ゴールしたい気持ちだけだ」と言い切った。